ラストエグザイル-銀翼のファム- 第5話

 Ein Volk ein Reich ein Führer
 よくよく考えたら、シルヴィウスを捕まえに来て、逆につかまって、そこからいかに逃げるか?という展開じゃないんだな。所与の状況に応じて力を尽くす。ファムの状況判断能力(というか前回煽られたゞけなんだけど)にはビックリだ。
 こゝ2週間ぐらいぼんやり考えていたんだけど、アデス連邦は合衆国のメタファーかと思っていたが、ちょっと違うんだろうなと思い始めている。危機に瀕して天に逃げた層と地に残った層があって、逃げた層がトゥランその他であり、地に残った層がアデスらしい。で、前にアデスの幹部会議らしいものがあったが、世界は生存するのが難しいほど逼迫している状況らしくて、世界の再編中っぽい状況なんだよな。アデス連邦の有無を言わせず領土を拡張するやり方はちょっと見には乱暴に見えるんだけど、なんか理由があるような感じがして、それが明かされるまでなんとも判断がつかない感じだ。
 全体を流れるコスモポリタン的雰囲気も相俟ってエキゾチックなところが堪らんな。連邦の軍装はトルコ風、ん〜、西欧式とアラブ式の折衷って感じで、スマートさには欠けるものゝ、反面豪奢さというか重厚さが表れていてこれはこれでアリだな。連邦のあり方ってのは、征服したところに改宗を迫るが、別にイスラム教を選択しなくても税金で免除していたころのアラブを思い出させるな。
 ファムたちを見送るミリアのツンデレテンプレ、あれ、サーヴィスなのか?。