日常 第5話

 スプーですか…。
 まぁ確かに平和だったわけだが。ホント昭和の香りだわな。はかせがなのを名で呼ぶのだが、「なの」を「おかあさん」と置き換えると、子供の一番かわいゝころの母子のやり取りにしか聞こえない。なのが「萌えです」と切り替えしてガラッと雰囲気が変わるのだが、この役割交代の落差が面白みだったりするんだろう。夫婦と子供一人の核家族で、子供は3歳〜5歳ぐらい?、母親は専業主婦で父親はサラリーマンであって日中は仕事で出かけているという設定。そして子供は保育園だとか幼稚園に預けることをしないで自分で育てゝいた時代*1の一こま。
 原作は少年エースの連載ということらしいのだが、この雑誌って、エヴァンゲリオンを連載してなかったっけ?。講談社アフタヌーンよりは購読者の年齢層が低めだと思うんだが、昭和をテーマにしてわかる読者がどれだけいるんだろうな?。いや、自分は雑誌の処分に困るというのもあるんだが、もう漫画雑誌を書店で買うのに、恥ずかしさが立ってしまうのだ。20代の読者が居たとして、彼らは多分ほとんどが小学校に行くまで家庭のみで育てられていたというのはいないと思うんだよ。それを「萌え」として提供してみせるという手法をどう判断してよいのか迷うな。もちろん読者もしくは視聴者がどう判断しても良いのではあるが、あの時代を知っていた世代としては、どう考えてもあの時代を知っている層にノスタルジーを味わゝせる目的があるとしか思えないんだよな。ゆっこが教室でやっていた遊びなんかもそう。というか、コックリさんなんかは今でもやってるのか?。あぁいう昭和の遊びじゃなくて、やれ携帯ゲーム機あたりをやっていそうだが。という意味で、郷愁を催すはずの風景を現代的感覚でバッサリ切り落とすという構造がなんともいえない感情を催すのだ。それは決して昔をバカにしているわけじゃない。そうそう、ペーソスとでも言ったらよいのかな。でも視聴している最中はゲラゲラ笑っているという。

*1:みおの「なぁんちゃって」も昭和のネタだろ?。