オリジナルもの

 上記サイトさんで共通して挙がっていたのが、まなびストレート!。ufotableということで、コヨーテの悪夢再来かと、当初は期待していなかったものゝ、金月脚本が功を奏したのか心に残る作品になった。主人公のまなびも登場時にはアホの子かと思っていたのだが、序盤の終わりごろには結構しっかりした意図での行動だということが推測された。人と人とが繋がっていく様子が見事に活写されていたと思う。アメリカ人も評価しているという事は、あちらでもゆとり問題はあるということだろうか。
 リストを元にオリジナル作品を振り返ってみると、あとは佳作って感じのが団子状態のような印象を受ける。スカガ、BlueDrop(漫画原作だが、世界観を借りた別物と考えていいだろう)、ギガンティック・F、ダカ黒、エルカザド、ひまわりっ!!など、幸せな生活を守るというテーマを中心の作品が多い。確かに時間が経ってみれば忘れてしまっているものが多い。
 ロミジュリとかサトジュンものということで期待していた割には、きわめてわかりにくく、自分の読み通り皮肉たっぷりの作品だとしても、クライマックスでのシーン作りと絵がよくできていたなぁという印象しかない。カレイドスターで、最後に完成形を示し、それまでの成長モノとして緩急つけた話運びを見ていただけに、どうにも視聴者としてイケイケ展開を期待していたのがまずかったのかも。
 ビッグタイトルとして、なのはSSも制約の中がんばっていたと思うが、どうにもパッとしないというか。かといって大抵のファンが期待していたと思われる、魔法ガチャガチャのアクションモノにされたらされたで、その方向は自分的には要らない要素であり、難しいところだろう。今になって考えたら、20になっていない少女?がほとんど連隊長や大隊長ぐらいの職責に近いこと(いや、作品中では確かに階級に見合った職責にはなってはいるんだが…)をやらされていたのもどうかな。かといって裁量が与えられている割には部下を率いる苦悩みたいなもんが今一見えにくく、いやそれを小娘に背負わせるのはどうよ?みたいなものもあって、意欲は十分に買うんだが、無理があったような気はする。
 自分が視聴しなかった作品のうち、他人の感想で、自分も見ればよかったかなと思う作品は、グレンラガン電脳コイルぐらいかな。モノノ怪はちょっと難しく、あっけないような気はする。エイジは惜しいかな。視聴しているときは結構感動したけど今ほとんど残っているものがない。キスダムも構成がダメダメながら光るものはあったんだけどなぁ。よく見てみると、オリジナルモノって良くがんばっているのか〜。