ツンリゼ#4

 ゲームキャラ達の夏休み。正直そんなに大したストーリーでもないとは思うんだけど、個人的に惹きこまれ具合が酷い感じ。なんなんだろ?。ゲームヒロインに対して、母親がお姫様ごっこをする話とか、悪役令嬢が振る舞いを指導するとか、将来のことを考えて文化資本を積ませる行為で、このへんあたりが涙腺爆発のポイント。
 あと、悪役令嬢モノって劇伴に矢鱈凝る印象がある。後半あたりロマン派からハチャトゥリアンあたりを彷彿とさせて聴きごたえがあるんだよな。

虚構推理#13~15

 続編。ようやく見た。前期は後半からダレたのであまり期待してなかった。力士人形の話は、そりゃ前期からかなり時間が経っていたし、それを鑑みて設定のおさらいも含めた演出なのはわかるんだけども正直話としては微妙で、しかし原作にもこのエピソードはあってアニメのように読者にこの物語の設定説明をする必要なんてなかったハズで、やっぱりコンテンツとしてダメなんじゃね?と思ってたら、雪女の話はフツーに面白いと感じてしまってるのでよくわからん感じ。
 前期はセリフがマシンガントーク調で、油断すると内容が確認できなくなってしまうし、かといって臆面もなくしゃべくり倒すという姿勢が面白くもあったりしたのだけども、今期はちゃんと間を取って聞き取りやすくなってる。個人的にはこっちのほうがわかりやすくてよい。

防振り2#3

 攻略やパーティー間での女子トーク。うーん、淡々とゲームリプレイやってる感じであんまり見るべき要素は少ない。主人公が俺TUEEEで運営が困るシーンもやり過ぎでなんか飽きる…んだけど、これはむしろ本作品の特色だしなー。しばらくは、競うけども争いはしない、個人個人で大切な人がいて、お互いがメインであっても、必ずしもベッタリくっつきあってるのではなく、他のキャラとも交流を盛んに行うとかそういう描写が続くのかな…という感じ。
 あと、バトルシーンが何やってるのかわかりづらいのもちょっと辛い。

テクノロイド#4

 主人公たちがヒーローショーでのバイト経験でステージもクリアしてしまうというお話。オカシイ。シナリオは相変わらずの三文芝居なのにフツーにオモシロく感じてきてる。警察ロボがなんでロボット三原則の解釈変更をしてまで主人公たちにこだわるのか、同じプログラムなら同じ挙動をするハズなのに…という疑問を、彼自身の挙動とも重ね合わせる手法とかちょっとヒネってる。ヒーローショーも、特定の男児に語り掛けてそれはえこひいきなのでは?と思ったら全員参加型になってしまって、あーなるほど、こういうショーはまさしくそれが最適解だよな…というところとか。
 割と簡単な要素の組み合わせに過ぎないんだけど、逆にシンプルだからこそテーマも浮き上がるし、ターゲット層も広く取れるというのはやはりそこそこ考えて構成を考えてる模様。

PC部品交換

 前にアニメ用HDDの調子がおかしいので、なんらかの手入れをしたかったのだが延び延びになってた。で、そろそろかと思いまずは電源の交換。


 密林にて購入。AntecのNE650。レビュー見たらそんなに悪くないような感じだが、初期不良が多い評価が散見されて驚く。某巨大掲示板で安い電源スレを見てみたが、そういう感じの製品らしい。かといって他にお勧めされてるのは軒並み15kJPYになっていて、NE650の11kJPYが圧倒的に安い。いちおう650WのGoldが条件だったので。
 備忘録に示しておくが保証シールがないと保証対応してくれないらしい。そのシールがパッケージを包んでる薄い包装樹脂なのだが、これ、よっぽど気を付けてないと外側のこの部分は速攻捨て去ると思う。電源ユニットは今流行のコードが取り外しできるやつなのだが、MB供給用とPCI用のだけは筐体から直接出てる中途半端な構成。正直取り外しのために値段が高くなるぐらいなら、全部直接コードが出ても構わないのだけども…。
 前は一年か二年でケースを開けてほこりを取り去っていたのだけども、ここ数年は放置状態。バックパネルの穴はふさがってたwww。側面のほうがよくほこりで通気性が無くなるのだけども、逆にそっちはそれほどでもなかった(画像なし)。
 ケースを開けると、CPUクーラーを中心にそこそこほこりが溜まってる。が、予想ほどひどくなかった。CPUクーラーの放熱フィンの空気の出口はキレイなものだった。が、さすがにファンを取り去ってフィンの入り口付近はほこりが詰まってた。
 MBの電源コネクタの部分はHDが干渉して(メモリの奥)ハメにくかったのだけども、なんとか嵌めた。CPUクーラーをCPUから外すのはやりたくなかったので、何とかなって一安心。いちおうケース内部もフィンの埃も、風呂場で一通り除去。
 電源を入れてみたのだけども、最初これが入らなくて焦った。もういちどケースを開けて色々調べてみたら、フロントパネルのスイッチ類の配線が抜けてた模様。外した覚えはないが埃を取り去るときになんかの拍子に外れちゃってたみたい。


 正直これでよくなったのかどうかわからん。前の電源は恵安のKT-520RSで、520wだったから、CPU65w、メモリ二枚、HDD四台で、グラボは内蔵のを利用だから、おそらく全体でも消費電力は200w程度。なのに、ちょくちょくHDDの接続が切れてたから容量不足というより、電源の寿命が来たんだろうぐらいに思ってた。なので、しばらくの期間使ってみて、HDDの調子が悪くならないのを確認しないと電源交換の効果はよくわからんという感じ。今のところはHDDの接続が悪くなったりしてないからよくなったんだと思いたい。
 ちなみにアニメ用HDDを接続してみたが、あいかわらずS.M.A.R.T.がエラーを吐くので、電源供給が安定してもそれでHDDが改善したりはしないみたい。まぁあたりまえか。というわけでHDDを新調することにした。で、ソフマップに注文したのだけども、24時間以内に発送記述のあるHDDは未発送、1~2日で発送という記述のあったファンは早速発送されたので、在庫状況よくわからんなwwwという感じ。

陰の実力者#17

 縦ロール姫の逃亡劇中盤。この様子だと仲間になる流れかな。とはいえ、悪魔憑きになった経緯が分からん。もともと仕込まれていて今発動したのか、婚約者との決裂騒ぎの時に仕込まれたのか…。後に開示するためにその辺の事情はとっておいてあるのか、それとも自分が見逃してるのか。
 主人公もさすがに敵の教団の存在ぐらいは認識して行動してると思うんで、どうにも中二病要素がだんだん自分の中では浮いてきてる感じ。前に配下の者たちが主人公に気を遣って教団をでっちあげて中二病ごっこに付き合ってくれてるみたいなセリフがあったような気もするけど、この状況ではさすがにねぇ。
 とはいえ、全20話ならそろそろクライマックスで、このエピソードで〆になりそう。アンニュイな雰囲気でダラダラ続いていても、要所でカタルシスは用意されているし、この形式でよくやってるなという印象。今になって思うと中二病要素とかおふざけの部分が無くシリアス一本槍で話を進められたら見る気はしないかも…。なんのかんのいって必殺仕事人なんだろうな。

転天#1~4

 異世界転生者が現代技術を魔法社会で発展させてブイブイ言わす話っぽい。なんか百合っぽい雰囲気で、間を十分にとった作りからは叙情的な感じがする。やたら自己決定権についてねちっこく語るのだが、このへんなんかやり過ぎの感あり。退屈はしないけど、抜群に面白いって程でもない感じ。丁寧に作られているがちょっと様子見ってところかなぁ。

久保さん#3

 エロ本を手に取ったところをヒロインの姉に見られる話とクリスマスプレゼントの巻。ようやく青年誌らしい展開…ではあるんだけどやっぱりそのへんマイルドやな…。
 なんつーか、ふと、主人公は学校ではシカトされるイジメにでもあってるのかなと思いついてしまったんだけど、さすがにそれはないよね…と思いたい。人間というものは接点がなければ他人を存在として意識しないものだし、前にも述べた通り、現代は個人分断化がある程度行き着いた時代なので、それを象徴的に誇張した表現だとは思ってるんだけど…。
 フツーに考えたら、おそらくヒロインが主人公を「見つけた」瞬間があるハズで、そのエピソードはまだ大事に取ってあるのだと思うのだけども、そのへん別にそんなきっかけを示さなくても物語として機能はするのでどーなんやろな?。ヒロインの姉が主人公を難なく確認できているのだから、ヘンな話、そういう「血」*1なんだという提示である可能性もありはするんだけど…。

*1:別に両家に血縁があるという裏設定とかそんな話ではなく、そういう縁なんだという話ではあると思うんだけど

auo#3

 難なく敵を撃退して、王都に騎士修行に出かける話。ハイランダー、やっぱり合衆国www。しかし悪役あっさり退場したなぁ。もっと因縁のキャラっぽく使い倒すのかと思ってた。
 しかしまぁ、やっぱり人生は自分のために生きる、誰に仕えるか、誰を仲間にするかも自分で決めるってやはり清々しい。とはいえ、それはそれをできるだけの実力あってこそだよなー。降りかかる火の粉はすべて薙ぎ払えるぐらいの…って誰にでもできることではないので…。

 これも清々しいほどの喰いっぷり。燃費悪いだろうなー。
 新エピソードは様子見。主人公が身を寄せた側が善玉のようだけど、本当にそうかどうかは現段階ではわからないので…。

D4DJ2#3

 季節感あふれる曲作りに悩む話。ブレストで要素を抜き出しテーマ決め、その後は自分たちが楽しんじゃって雰囲気作りをして曲作りの発想を得る展開なのだけども、まぁ実際曲作りがこれで出来ちゃうかどうかは別にして、いちおう順序だてて説明してるので納得感はある。
 あと、細かなところだけどキャラ達が曲作りで利用してる施設は、前回地域振興策で彼女たちが取材した店だったのが何気によい。地域づくりをテーマにした作品は他にもあるけど、大抵一通り紹介したらそこを再訪問することなく次の舞台や話に移っちゃうんだよね。キャラがリピーターになるような描写をしてる作品はほとんどない印象。まぁ考えたら今回のような描写の方が自然なはずなんだけど、キャラの関係性ドラマに注力してそこまで気が回らないものが多いよね。
 まぁもともとキャラ達のお気に入りの店という可能性もあるんだけど、そうだとしてもこういうのは嬉しい感じ。

お隣の天使様#1~3

 現代版鶴の恩返し。公式サイトのイントロ見てどんだけご都合主義やねん!と思ったのだが、意外にフツーの設定だった。まぁ最初のきっかけ自体が微レ存レベルなので、確かにこんなことあるわけねぇだろというのはあるんだけど、そこをクリアしてしまえばこういう流れ自体は物語としてはフツーというか。
 中身は結局のところ、贈与の連鎖で、これは個人の場合だから関係性だけど、これが複数だと社会性ができあがっていくので、文化人類学的にはむしろアタリマエの構造というか、もうこの話の大筋はOPで語られてるし、しかもOPのタイトルが「ギフト」なので、わかって作ってるでしょとしか言いようがない。
 うーん、アニメ作品としてはもう定期的に出てくる「結婚するとこんないいことがあるぞ」とか「新婚生活の折にはこういうことに気をつけると関係性が良くなるぞ」の結婚誘導や説教作品ではあるんでまぁなんとも。つーか主人公、今のところダメ人間になってないよね…それどころかコミュ能力向上していってるよねという。
 元ネタが鶴の恩返しならそのうち、別れるとまではいわないまでも、相手のパーソナルスペースに踏み込み過ぎてトラブルになるって展開がそのうちあるんだろうなとか思っちゃうけど、これまた世の中には夏目坊ちゃんオマージュ作品が山ほどあるけど、「何があっても主人公の味方キャラ」がいても細かな展開は全然別ってのも珍しくないというか、本筋まで真似ちゃったら元ネタ読めば?で済んじゃうので、まぁそのへんはズラしてきても全然驚かないというか。
 まぁ書くことがないわけでもないんだけど、大したことでもないと思うんで、以後の都度感想は驚きの展開でもなければナシの方向で。

バディダディ#1~3

 殺し屋の子育てモノ。チェック時に一度は視聴はしないと思ったのだけど、P.A.Worksだしと視聴したら…。どうも主役級二人の幼少時のトラウマから代償行為として他人の子供を育てる決意をした…ということなのだろうけど、仕事が仕事だし、実際に障害にもなってるんで正直この展開はないやろ…という感じ。こまかなところでの粗もあって、それが最新話#3でのょぅι゛ょ連行シーン、普通迷子の子供の保護は大抵婦人警官が対応するだろうしで、それ以外の物語の無理押しの場面でも結構ご都合主義が目立つので…。
 子育てモノとしては割とオーソドックスな話運びだし、こういうのが好きな人にはフツーの作品だと思うんだけども、脚本家の名前を冠にする割には凡庸な印象。正直名前で売ってた作品だと東京24区は個人的に力不足と感じたので、下倉バイオ、大した人ではないんじゃね?という感じ。というか、この人、大ヒット作品でも出した人なのだろうか。もう麻枝准ですら今の時代は賛否両論な感じなので、目先のお涙頂戴だけで前のめりになるシナリオではやってけないとおもうんだけどなー。まだ序盤なのでこの後明かされる展開によっては…だから、予断は許されないとは思うんだけども。

暗黒兵士#3

 主人公が身を寄せた村の隣が鉱山で、そこを取り戻して村が活気づく話。魔王側が主人公を追い出して、目先の利益のために労働者を酷使したら…の話は日本の経営層のクズっぷりを示しているのだろうし、主人公が鉱山を入手するのもグダグダなんだけど、まぁ結局この作品が労働者層のガス抜きのために作られていると考えたら、このへん別に三文芝居でも構わないといっちゃぁそうなんだよな。村が活気づくのも、これも結局のところ地方の過疎問題はそこに産業があるかどうかだけの話で、今までも現実の地域振興策でやれイベントを打つだとかいろいろやってみても、結論は案外簡単だったよねーという話に過ぎないワナ。まぁ前近代の日本が近代化を目指したのも「殖産興業」だったわけで、国が発展するために産業を興す必要があるんだったら、当然地方も産業がないと詰むよねという単純な話。
 視聴していてストレスはないんだけど、正直なところこれでは物足りん感じ。

テクノロイド#3

 子供の頃アンドロイドの運転する車が事故を起こして運動機能が十分でない女の子のために病院でライブ活動をする話。しかもその女の子の兄は主人公グループのライバルアイドルだったという。んーなんか自分でも不思議なんだけど、前回までの見てらんない感は今回はなかったかなという感じ。女の子がアイドルに憧れてステージを見に行きたい、しかも自分の兄ならなおさらってのもわからん話ではないし、秒委員で慰問活動ってのも他の作品でもよくあるパターンなので、もっと忌避感があってもよさそうなんだけど…。もうちょっとシンギュラリティの問題とか、ロボット擁護派反対派の問題も掘り下げてもよさそうと思わなくもないんだけど、今からエンジンを全開にする必要もないし、伏線を張る段階なのはわかってるのでこんなもんかなー。
 動画としてもなんか不思議な感じ。見せ場であるステージシーンも、キャラのアップ場面だとこりゃ手描きの方がええのになとは思うんだけども、正面でキャラと背景のスクリーンの二重で動きを描写してるところとかは結構見栄えがしてたし、動きそのものはおそらくモーションキャプチャーなんだろうけどそんなに悪くない。
 AIプログラムは人間の心を模倣できるか?あたりのテーマはわからんなぁ。今のところは好意的に提示してるけど、シンギュラリティの問題もあってこれを今後どう取り扱うのか不明なんで予断は禁物かなぁ。このまま好意的に取り扱って突っ切るのか、どこかで疑問を呈したり矛盾を仕込んだりするかもしれないんで…。

ツンリゼ#3

 ゲームの、悪役令嬢の方ではなくメインヒロインにも春がキターの巻。とはいえ、悪役令嬢が闇落ちしそうな方が重要なんだろうな。人間側も男にコンプレックスの理由である過去話があったし、女の方もあの関わり合い方だと最初っから何らかの好意があったんだろうみたいに思ってしまうんだけど、そのへんもよくわからん。
 今までこの作品はおとこのこ向けだと思ってたんだけど、どうやら悪役令嬢モノというのは一般的にはおんなのこ向けらしい。なので、悪役令嬢は何らかの形で視聴者の分身として考えられているようだし、だからこそ今回、既に周囲に愛されてるのに自己評価が低いという問題が被せられてたんだろうな…という感じ。現実の権力争いで、あの立場の貴族の娘があれだけコンプレックスを拗らせてたら生き残れてないでしょ…とは思うんだけども、そこはゲーム世界だし、悪役令嬢モノの作品はそういうコンプレックスを抱えていそうな読者にどれだけ寄り添えるか…というものなのだと思うので。
 しかしエンディング画像のラスト、まるでエンドカードのように示される幸せそうな王太子と悪役令嬢のシーンの破壊力が凄い。もうずっと前からそういう風になっているとは思うんだけども、本編だけでなくOP映像ED映像も含めて一つの作品となってるのを思い知らされる。