海賊王女#7

 結局姫様を助けに行くよう一丸になる話。うーん、密命云々はともかく、そもそも旅の初めには公的には姫が石っころの秘密を解明すること、随行員は姫を守ることと役割分担もされていたわけで、別に最初っから姫を守るのは任務のうちだから悩む必要ないじゃんという。密命についても、座標だけでは、その、天叢雲剣の回収もままならんということが明らかになってるんだから、これも悩む必要はないのでは?と思っていたから、そのへんは茶番として視聴してた。
 クライマックスは、姫の妄想あたりはまたかーみたいにシラケてたんだけど、名前を絶叫からの多段構成はそれなりに沸き立つものがあった。
 今回ちょっと面白いと思ったのが、船長の娼婦というセリフ。この作品、こう健全っぽさを出しているように見えながら、その実ヒロインは男が抱きたいと思うキャラデザにしてあるし、ヒーローも女が抱かれたいと思うキャラデザになってるんだなというところ。萌えキャラデザインにしてないというかできないという制約を課したものの、それでストイックなストーリーラインだといずれ飽きられるという判断なのだろうか。もう所々に下半身に訴えかける描写があって、苦労が絶えませんなぁといったところ。ただ、この作品の場合、基本男女の両方がターゲット層ながら、どちらかというと身体性のエロさは男キャラに多いんかなという感じ。
 しかしなんだな、それほど気にしてるって程でもないんだけど、ここらあたりから姫が海賊属性を持ち始めるんだろうけど、その理屈付けというか道筋がよくわからん。物語上のミッションとしても、メインキャラが他者からの略奪を飯のタネにするというのも違和感があるし、世界の謎を解き明かすために海賊属性がそんなに必要か?と言われたらそれもうーんって感じだし。七つの海を駆け巡るというイメージからすると、もうほぼ帝国主義国家の海軍か海賊の二択程度しかないので、ではマイナー勢力としては海賊しか選択肢は残ってないという程度のもんなんだろうけど。

うらみち#12

 うらみちとスタッフの会話を耳にしたウサオがおそらく勘違いする話なのだが、お互いの馴れ初め過去話がメイン。どっかでボけてくれるのかとおもいきや、全編シリアスなのでちょっと驚いた。まぁ大学時代は彼ら彼女らも物事に真剣に向き合うフツーの青年であって、それが社会に出たらそりゃ病むわなという主張なんだろうから、まぁ理解はできるという感じ。そして通常のアイロニーとの対比がこれはこれで際立つので、ギャグがないことがそれほど悪いこととも思えなかったとかそんなの。

たんもし#12

 なんかしらんがSPESなる敵の組織と戦うことを約束してEND。ラストとしてはよくできていたのだが、全体の構造をイマイチと感じてしまってるからなんじゃこりゃ状態。結局この最終回も夫婦漫才もしくは痴話喧嘩で、二人の関係性が極まったらそれをブレイクするためだけに敵が攻撃してきて、ありゃ、もうアテ馬以外の役割ないわ~みたいな感じでシラケてた。
 しかしなんだな、探偵というから一般人の依頼を受けてそれを解決する、その過程で依頼者や加害者の人間性に触れ、そこに人間としてのあり方、理不尽にあった時にどう振る舞うべきかとか、それを内包する社会とはどういうものなのかとか、そこにいろいろ文学的というか人間とは何かを読者に突きつける何者かがあるものだが、この作品にはそういうものが極めて希薄。探偵といっても結局相手にするのはほぼSPESなる悪の組織だけであって、これがもう倒すべき存在というのが最初っから決まっているので、そこで読者が悩む必要がない。で、描き出すのは助手と名探偵を軸とする、こちら側の人間関係がメインなので、もう徹底的に内向きなんだよ。で、名探偵が死んでいるというから、もう取り返せない関係性に対する後悔だとか思慕だとかセンチメンタリズムを含みながらも、それでも失ったものは失ったまま前進していくしかないという側面があるからこそ自分もそういうところに魅力を感じかけていたのに、結局都合よく名探偵が現れたり消えたりするので台無し。というかこの状態を、死んでいる…と規定しちゃっていいの?みたいな。
 まぁ、シリーズは続いているっぽいから、ここで自己紹介や前提条件を説明するのは終わり、以後社会性や人間とはなにかの突き詰めを多く含むストーリーに移行しているのかもしれないが、少なくともこの段階では主人公周りの関係性でいちゃいちゃする、まぁ萌えコンテンツの一種としか考えられないのでちょっと評価は落ちる感じ。せっかくミステリーの構成はよくできているのに、そんなにヒロインとのイチャイチャシーンを読者は求めているんかなぁ。ジャンルがラノベなのでそういうのを求めてないのは回れ右しちゃってくださいってことなんだろうけども。

ぼくリメ#11

 川瀬川のプロジェクトを見るに見かねて口を出してしまい、それでまたやっちまったか?と一瞬勘違いした話。うーん、よくわからん。川瀬川のプライドは傷ついてなかったという結論だが、それがどういう設定によるものなのか。川瀬川の立場としたら、クリエーションの現場にはいるが、決してクリエーターとしての仕事をしているわけではないし、仕事が行き詰まるぐらいなら他人に口を出してもらって改善してもらえるのは社会人としてありがたいとは思えど、それでプライドが…ってのは、部下に示しがつかないってのは確かにそうなんだけど、前回からの主人公との関係性からするとそうはならんというのが示されていたわけで。で、読者には主人公が人生やり直しでプラチナ世代を潰したということは見えているが、川瀬川はそれが見えてないからそりゃ主人公がいきなり感情が不安定になってポカーンなのはまぁアタリマエっちゃぁアタリマエ。ただ、主人公の心配は確かにその通りで、自分も同僚が何らかのトラブルを抱えていてそれをこっそり何とかしたこともあり、逆に自分も助けられたことがあるのだが、極力同僚の権威が低下しないように配慮をしてたし、それは自分が助けられるときもそうなので、自分が、その困ってる同僚よりデキるんですみたいな態度はまぁ普通とらんわなとは思う。かといって、今回のケースだとそうも言ってられないし、川瀬川は立場上業務命令として社長の示した条件の下でプロジェクトを進めねばならず、それ以外のスマートなやり方があるんですよというのは当事者以外の(普通社長あたりが困っていて何らかの解決を模索するのであれば社外のコンサルを呼ぶのがそういうこと)人間が提示するのは、これまたフツーだし、それなりに筋が通ってる。だから社会人にとっては、まぁそんなにこれが展開として誰も思いつかなかったレベルのシナリオなどではなく、トラブルシュートとしては別に特筆すべきようなことでもない。そこに主人公の時間旅行という要素が加わってるから彼の感情がそうなってるというのはまぁこの作品のオリジナリティなんだけど、その部分も学生生活編と比べたら全然悪くはないのだが、正直自分にはパッとしない。
 なので、やはり個人的には社会人編は、こう、サラリーマン向けのガス抜きというか応援歌的なものとしてはごくごくフツー。そういうのがメインなのだったら学生編だけが要らないのであって、でもまぁヒキからすると、そういう話ではないから、次回への展開があるんでしょといったところ。で、次回どうやらまた時間遡行らしいが、それが芸大入学か鹿苑寺と別れたあのタイミングなのか、それともそれより前の芸大になんか行かずに社会人のまま実家に戻っていたあの瞬間に戻るのかぐらいが気になる程度。
 しかしなんだな、この作品、青春群像劇的ななにかと思ったら、もう主人公以外のキャラは主人公を引き立てるだけの道具扱いなんだな。まぁそういう構図にしてあること自体が、主人公勝手に自分で盛り上がって勝手に盛り下がるって展開と鏡合わせになってるわけで、実存主義的というか、読者は主人公と自分を重ね合わせるのリコメンドって感じだが。

死神坊ちゃん#12

 続編決定の巻。自分は全く予想もしてなかったからなんか意外。母親にアリスのことを言い放って別邸に帰るという展開は、松山中学で卵を投げつけて退職し、東京に帰っていった展開に沿わせてあるので、なるほど元ネタに対応させて終わりかとまで思っていたから、まぁフツーに続きが気になる人は原作読めENDだと思ってた。いちおう、アリスのお陰で生きる希望を得られた…つまりアリスの薫陶を受けたという構図と、清のお陰で、長いものに巻かれて信念を枉げるよう世間ずれすることはなかった坊ちゃんとも対応してたので、キレイに本歌取りできてるじゃんってなもんで。
 ただ、これはこれで別の作品ではあって、例えば母親が長男を愛してないはずがないのであって、母親は母親で前近代の象徴であり、息子娘たちは近代的自我の象徴ではあって、この作品が元ネタとは別個に示してる要素はそこかしこにある。
 でもまぁ、昨今のアニメ作品がそうであるように、人気が出たから続編決定ではなくて、最初っから2クール作る予定で、それで1クール目があまりに人気が出なかったら2クール目がまるまる赤字になるから予定の2クール目をキャンセル扱いって感じで、もともと続編のハードルが低かったのを、順当にクリアしたってだけなんだろうね。自分も視聴前はたいして期待してなかったのだが、数話視聴してこれは悪くないと思っていたからこれまたフツーに嬉しいという感じ。

迷宮ブラカン#11

 迷宮に閉じ込められてた一行だが、そこからの脱出に成功するばかりか、主人公はグループ企業の総帥として立身出世を果たす話。うーんなんだろ?アニメ版としてもちゃんとカタルシスが得られる作りになってるし、主張としても腑に落ちるところは多くて、社会的メッセージとして間違ってないばかりか、おそらく世に求められてるものはこういうことなんだろうなとまで思うんだけども、この痛々しさは…みたいな感じ。
 迷宮脱出編でも、特定の階層に閉じ込められて補給も補充も途絶した状態で、それでも部隊の戦力を上げるにはそりゃ士気を向上させるしかないでしょと思うし、なら主人公のあり方は当然で、あのエピソードは呉起あたりを参考にしてるんだろうなと思うんだけども、最後の最後でお前らを騙してでもだの言い出すのはどうなんだ?という。あのシーンでは別に魔力を入手するにあたっても、お前らのおかげで目的を達成できたとそれまでの態度をひっくり返さなくても、別に危機的状況から主人公は助けてくれたのであり、あんな本音駄々洩れの露悪的な態度をとらなくてもじゅうぶん周囲は納得するはず。別に原作者もそれはわかっているわけであり、こういう展開にしたというのはそりゃわざとであって、あれはキレイごとを唱え続けていつか自分ですらもそのキレイごとに飲み込まれてしまうぐらいなら、最初っから他人を利用するぐらいの気概を持てというメッセージであって、それはそれで理解はできるんだけど、それはあんな形で表現しなくても他にやりようはあるでしょってなもんで、、個人的には頭で理解はできても違和感は拭えないという状態というか評価だなぁ。
 Bパートもマーケティング的にイノベーションを行いましたって割にはメーカー直販で流通小売りの失業を招くとか、大きな倉庫の描写は奴隷労働で有名な密林のありかたそのものなんで、決して良いことばかりじゃなくて負の側面もあるんですよ…みたいな主張なんだと思うが、これも個人的にはアイロニーを仕込んでるとか、世の中そう単純なことばかりじゃないんですよという主張というよりは、やはり露悪的なのを目指している割には中途半端みたいな印象を受けた。
 しかしなんだな、物語として全体を整えてしまえばそれはよくできたものという認識であって、なにかワザと整えないでおいて読者に違和感を与えて印象付ける、ストーリーも予定調和になってしまったら十把一絡げとして多数の作品の中に埋もれてしまうから、そうならないようにシナリオを崩してしまうという手法だとしか思えなくて、それが透けて見えるのでなんとも雑な感じ。
 主張としても間違ってないし、ちゃんと弱者に寄り添いつつでも依存はさせず言いたいことは言ってるし、単なる感動ポルノでもないしガス抜きでもなく、生きるための力強さの主張はなかなかのもんだし、物語としても退屈しない。全体としてそうなっていることは理解できるし、一つ一つの要素は悪くないんだけど、それで全体がよいかというとそうでもなく、だからといってダメな作品でもない。でも印象付けるためにワザと瑕疵を作るという行為が、自分にはどうしても自傷行為のような気がしてしまって、そこに痛々しさを感じてるんだろうなという気がしてる。まぁこれも時間が経ってみたら自分の中でいろいろなものが有機的につながって、表現として腑に落ちるところまで理解が深まるのかもしれないんで、とりあえず現状はこうだというメモ程度で。

俺100#22・23

 村を脱出した一行は、それ以前に村に捨てられた人たちと合流して旅を続けることになるのだが、相変わらず危機は訪れていての巻。ザグロス村救出編も佳境に達し、黒幕も判明して次回解決編だろうし、また今期最終回なのだが、こうシリーズ全体の終末って感じはしなくて、もしかして3期やるのかなと淡い期待を持ってる。1期と比べて視聴者として振り回されるという感じは収まったのだけども、相変わらずテーマと展開の面白さは続いているので、このまま続編やってくれないかなという感じ。

現国アニメ#12

 隣国との最終決戦と戦後処理前期。もっとパパっとやって本国に戻り、そこで将来の展望なりやって終わるのかと思ってたら引っ張る引っ張る。まぁ軍事国家として運営してたんだから戦わずして下る選択はできなかったんだろうし、敗戦の責任を取ることを考えたら戦って死ぬ選択もまぁわからんでもない。しかし息子も娘も逃亡か~。傀儡として据えるという予測も外れたんだけど、これ、本国から官僚を呼び寄せてしばらく運営するってことだとすると、統治体制を都合よく変えて、例えば元首は選挙で選ぶ民主制なんかを採用して、それである程度の体制が整えば手を引くってことかねぇ。そうなりゃもう王家の連中が帰ってきたところで居場所はもうないという。
 しかし音楽番組も言うなれば宣撫工作だよな。日本でも敗戦時、ヒロヒトマッカーサーが並び立つ写真が大々的に公開されてたが、あれで身長差が合衆国上位だというのを示したうえで、敗戦国の元首を遇することによって反感を買わないようにするわけで。あそこでマッカーサー天皇を侮辱するような態度をとってたら、国民はともかく日本を滅亡戦争に突入させて見事に負け、それで恥じることのなかった軍部が頭に血が上り、やれ戦争継続だとかまたわけわからんことで国を危険にさらす可能性が高まるわけで、まぁ徹底的に敗戦国を痛めつけるのならまだしも、せっかくだから日本を植民地や属国にして合衆国が都合よく支配する意図があるのなら、敗戦国のプライドを傷つけて余計な摩擦を生むのは賢いやり方ではないワケで、まぁ今の日本がどうなっているかを見たら明らかって話だワナ。敗戦の責任を取らずに逆コースで権力にしがみついた連中はそれで合衆国にしっぽを振って、合衆国ですらそこまでやらんでしょというほど日本を売って今の今までそいつらが健在なので。

はめふら2#12

 卒業式という名の華やかなお祭り騒ぎでEND。自分てっきり魔法省編というのは今までの流れがダラダラ続くという形式だと思っていたんだが、まぁ何がそんなに変わるかどうかは別にして、いちおう新章というか、今までの話に一区切りつけて新規まき直しという形になってるんだな。畑で1期のOPが流れてたからおそらくこれでテレビシリーズは店仕舞という予定だったんだろうけど、人気が出てスポンサーがつけば3期やるつもりなんだろう。別にフォーチュンラバー2の下りは3期とのつなぎと考えてもいいし、これで原作に興味を盛ったら以後こういう展開なんですよという誘導目的の販促と考えてもいいし、そのへんはどっちとでも取れる作り。
 うーん、ストーリーは相変わらずひねりもくそもない感じではあるんだが、まぁこの作品に奇抜なストーリー展開を求めてる人っておそらくそんなにいないし、そういう意味ではちゃんとこの作品ならではのスタイルを早々に確立してシリーズ化に成功してるといったところだろう。個人的にもどうせフィクションなんだから、どんな凝った展開、読者をうならせるような超展開であってもそれは現実とは違うファンタジーでしかなく、この作品はそういうのに頼らなくてもやっていける感じかな。
 構造的には、前回聖女の魔力との比較をしたが、こっちのほうこそが聖書的なものに近くって、キリストが方々に顔を出して言葉がけをした途端相手は救われ、信者になっていくというスタイルがモロそう。さすがにキリスト自身は使命感みたいなものがあって、カタリナはそんなものはなく、生き抜くために単に一生懸命なだけなのだが、それはカタリナに使命感を持たせてしまってはこの作品の特徴が損なわれるからであって、そういう相違点はあるにせよ、これはまさしくそういった意味では現代人に対する救済の物語になってる。主人公が意図せず他者を救ってしまう物語は星の数ほどあれど、この作品をピンポイントに支持する人たちはやはりこの作品に聖書的*1救済みたいなものを見出してるからこそ、人気が出たんじゃなかろうか。しかも説教臭くなくて軽妙な語り口。戦闘員派遣しますのところでも述べたが、チャップリン的なコメディになっていて、カタリナの行動をまーたおんなじことの繰り返しだよ…と思っていながら、アレ、なんで俺この作品みて泣いてるんだろみたいなそういう側面はあると思う。
 まぁそんなわけで、前期は割と中盤ダレたなとも思ったし、今期も初期のうちはそういう感じがなかったワケでもないんだけど、期せずしてこの作品の力強さを再確認してしまった次第。あと個人的にはBGMが楽しくてよかった。普通BGMなんて演技を邪魔しないよう寄り添う感じなのが基本なんだが、この作品の場合、ここぞというところではもう自己主張が激しいのなんの。でもそのノリノリなところが結構視聴者の気分としてよい効果を発揮してたと個人的には思った。

城姫クエストヒノモト無双、決勝トナメ進出。

 準決トナメに進出して、組み合わせを見たところ、一回戦二回戦はまぁ勝てるだろうが、反対側ブロックにこれはどう逆立ちしても勝てんだろうというユーザーが三人もいて、絶対勝てないと思っていた。で、最終戦予想通り負けていたのだが、それでも決勝には進出できてしまったという。
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 まぁ準決で負けているのだから、決勝トナメで一回戦負けしても何の不思議もない。おそらく三期はこれが最後の決勝トナメ進出になりそう。あったとしてあと一回。ヒノモト無双、組み合わせがすべてなのと、決勝にいってしまうとそれが実績になり、最初の組み合わせガチャではどうも強いものどうしが当たることになるような実感がある。おそらくできるだけ多くのユーザーに勝ち進む体験をして欲しいという配慮があるのだろうと思うが、ガチ勢とはとてもいえないが、中途半端に手駒がそろっていてちょっとぐらい上の世界を見たいって自分にはありがたい限り。なので、実は数回いい思いをしたらあとは他の人がお伊勢参りしてくれてどうぞって思いはある。
 イベントはマッチングが厳しくてまたもや500位前後をウロウロ。参加者は盆あたりの厳しさはないんだけど、本気のユーザーは残留してる感じで今回ばかりは250位ボーダーはムリかも。


 艦これ、午前中にはイベントに再度取り掛かるつもりが、痛恨の寝落ち。気がついたら夕方。そろそろ再開しないとなぁ。ガルフレが対抗戦なので、開催時間にはかろうじて起きることができたのだが、やれることをやったらやはりバタンキューと寝落ち。なんともなぁ。

*1:余計なことを言ってしまうが、公式サイトのトップ絵が三枚ほど切り替わるようになっているのだが、そのうちの一枚が、レオナルドダヴィンチの最後の晩餐と構図が一緒。

ピーチボーイ#12

 サリーが和解を呼び掛けたその後。髪鬼はワンパン撃退、樹鬼もほぼワンパンと、鬼側がサリーを侮っていたが故のあっけない返り討ち。まぁ日本の惨状を言い表してるといえばそういう感じなんだろうな。日本のリベラル、共存を否定する連中とも共存とか生温いというか甘っちょろいことを言ってるからもう信用されないんだろうみたいな。せっかく政権交代を果たしたのに、当の民主盗は自分たちに何が託されていたのかすっかりかなぐり捨てて、それまでの自民盗の利権を破壊することを期待されてたのに温存してしまい、挙句の果てに消費税増税しませんという公約ですら破って、自分たちを政権交代させてくれた有権者を裏切ってしまうという。この話でいえば力を持っていることを自覚して人間や亜人、エルフから期待されていたのに、鬼の側に立って人間たちに殴り掛かってきたという塩梅。結局日本の場合、サリーのような庶民側に立ってくれるリベラルというのはほぼ皆無であって、力を持っていれば進んで権力側にたって弱者を搾取するという卑しい人間しかほぼいないって話。ヒトが個人として自分の安全を第一に考え、利益の最大化を図るっていうことでは何の不思議もないんだけど、自分が実力以上の力をさらに獲得するために、庶民を騙すってのはちょっと公人としてはいただけないものがある。
 なんやろ?。まだ連載は続いていると思うんだが、交渉が決裂すれば力でねじ伏せることも厭わずということが示されて尚、では鬼の側でほんとうには共存なんて考えておらず、ではこちら側はサリーにしか今のところ鬼に対抗するだけの力を持った個人はおらずで、で、こちら側をどうやって組織化して交渉は念頭に置くものの敵から攻撃されたらそれを撃退するだけの戦力化をするの?って考えると、物語上でもサリーを中心とした大きな勢力を作り出すような展開はちょっと思い浮かばない感じで、結局力ないまま要求したってそれは相手には鼻で笑われるだけなんですよ、本当に被搾取側からの脱却を図りたいんなら相手を殺して排除するだけの覚悟を持ってなきゃならないんですよという主張以上のものは描けないような気はするんで、終わってみたらこのアニメ版でかなり言いたいことは言い尽くしてたのかなという気はした。
 なんか不思議な感じ。とにかく時間を遡ったりしてトリッキーなことこの上ないし、予定調和で視聴者をダレさせることもなかったし、主張としては割ときれいな形で終わっていて、今のところよくまとめたなという風にアタマの上では理解してるんだけど、なんともかろうじて形にしたみたいな印象が抜けなくて、どうにもすっきりした気分になってる感じでもない。まぁわからなくもないんだけど、それでもあの芥川龍之介ですら鬼退治をした桃太郎は侵略者であるという話を書いているわけで、鬼を人間とは別個の存在として絶対的な悪という立ち位置に仕立て上げたうえで、安易に対立概念として提示するのは大衆向けサブカル作品としては仕方がないのかなぁ。同じ人間であっても、こいつは絶対に許せない存在であるという描き方をできないもんかねぇとは思うんだが、読者視聴者側でそういうものを受け付けない、理解しようとしても理解できないかええとこ曲解するのが関の山みたいなのが多いってとこなんだろうかねぇ。単純な勧善懲悪ものでないだけで、やはり大衆向けのエンタメというのが大筋なところだろうからアレだが、サブカルというのはむしろ大衆の理解からちょっと離れたところできわどい主張ができる媒体だったような気もするが、まぁ売れなきゃ作家としての活動も出来ず、なら主張も届けられなくなっちまうからなぁ。

ひぐなく卒#12・13

 梨花の混迷の原因が沙都子にあるとついにバレる話。まぁ梨花と沙都子だけの対決にしてしまうと、結局のところ同じことの繰り返しになるだけなので、羽入に介入させて展開の方向性を変えるというのはわかるんだけど、視聴者にとってみたら種明かしの部分だけ最近は延々と見せ続けられてきたわけなので、ようやく次に行くのかといったところ。それに加えて自分はさらに、おそらく本当にスタッフが描きたいのは愛憎劇ではないんだろうと思っているから、ドラマ部分はまぁよくできているとは思うんだけど正直あんまり興味はないといったところ。で、視聴していて違和感があるのは、梨花が追いつめられることの大半は雛見沢にいることによるものなのに、なんで急に雛見沢にいることの大切さに目覚めたんだ?というところ。沙都子も追い詰める方向性がその、雛見沢の悪習因習によってるのに、それでうまくいくと考えてるところ。いやまぁ今回のヒキがヒキなんで、梨花は割と近い段階で黒幕が沙都子だと気づいて、それで雛見沢にいつづける決断をしたのも偽装であるという可能性はあるが、まぁそのへんの答え合わせはさすがに次回に示されるとは思うんで…。

アクアトープ#11

 閉館4日前に台風が上陸、今の水族館が老朽化していてちょっとばかしの修繕では何ともならないことを館長代理が思い知らされるの巻。館長の、もう閉館は決定事項なのだから館長代理に思い残すことが無いよう好きにさせてるって流れが微笑ましい。しかし、なんというか、館長代理のほうは、別に展示してる生き物にに愛着がないわけでもないし、仕事自体にもやりがいを感じてないわけでもないんだけど、結局彼女は水族館の思い出にこだわって、それが彼女のアイデンティティになってるわけで、たまたま思い出の場所があの水族館だったというだけだから、そこが動物園なら動物園、植物園だったら植物園が夢だと言い張っていただろう。現に思い出の場所がなくなるという現実に直面して彼女は我を忘れてしまっているわけで、ではこれから彼女がそういう特異的な思い出にこだわることなく彼女がそれで生きる糧を得るための夢なり天職なりをこれから再発見するターンになるわけで、それが後半戦のテーマになるのかな。父母の思い出の場所だからその場所にこだわって自分の人生すべてを捧げるというのも別に悪いわけじゃないし、でもそれは親の仕事を何の考えもなしに継ぐのと何ら変わらんよねという話にはなる。たまたま経営上それが続かなくなって進路変更を余儀なくされてるってだけで、危機が訪れてなかったら単純に続けて何の問題もなかったワケで、彼女の夢云々も別に大げさに主張しなくても、他になりたい職業もなかったからその職業に就いた人たちと志の上では何も変わらないみたいな構図になっているとは思う。
 しかしなんだが、今まで例えばスポ根なんかも、本当のメッセージ性は努力が報われるという努力礼賛ではあるんだろうけど、巨人の星ドカベンで野球を、アタックNo.1でバレーボールをやりたがる子供が激増したらしいし、キャプ翼はまさにJリーグを下支えしたサッカー界の裾野を広げた役割を果たしていたわけで、こう脚光を浴びるキラキラしたものを視聴者に見せて夢を持つことを煽ってきたわけで、それは昨今のアイドルモノなんかにも結実している部分はあると思う。しかし、これだけ日本が経済的に低迷して、果たして夢を持ったところでそれを叶えることはもう貧乏人にとってはおとぎ話になってるわけで、そのへん夢と現実の乖離が極大に達してクラッシュダウンしてる最中なんだと思う。
 だから現実をよく見て夢物語を追い求めるなというのもどんな管理社会*1なんだよとも思うし、でも今までのキラキラした夢を追い求めよという主張も地に足がついてなかったよな実際ってなもんで、その辺のすり合わせをこの作品は試行錯誤しているんだろうかとふと思ったりしてる。
 まぁ今後の展開だが、結局のところまっさらな状態で新たに夢の設定をしろってのも無理な話で、やはり今まで彼女が積み上げてきたものがこれからの彼女の将来の基礎部分になるってことなんじゃなかろうかと。それで#6の彼女が見た奇跡の、

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 白衣を着た彼女が今の彼女にオーバーラップしてるから、その辺なんだろうなという感じ。これが研究者だとすると、水族館の運営で今まで学校の勉強なんてそっちのけだったから、そのへんあたりがメインになるのかねぇ。

ゲームあれこれ

 艦これ2-2クリア、ヒノモト無双予選トナメ突破。

*1:人もうらやむ脚光を浴びるキラキラした職業や、大して努力をしなくても濡れ手に粟のボロい仕事は実際上級国民がほとんど独占してしまってるわけで、まぁ貧乏人はその可能性が全然ないわけではないんだけど確率的に言ったら天文学的数字であって、基本誰もやりたがらないキツイ仕事を低賃金で働いて文句を言うなって社会がほぼ完成してる

4thQ2021アニメ新番チェック

チート薬師#11

 記憶を一時的に固定する薬と日焼け止めの巻。あーそういうことかと。いやはやもう自分がまぬけというしかなくって、そういう構造だった…というのは少なくともこのシリーズ中盤あたりで気づかなきゃらないよな、フツーって感じなのだが、これってやはり共同体もしくは共同体でこういう店というか要素がどういう機能を果たすべきかという姿が表現されてると考えるべきなのか。結局ED直前のうわさを聞きつけて町の人たちが新薬を求めに来るというシーンで、主人公たちはその土地で何が必要とされているのかを見つけてそれを提供するということをやってきてたんだなということが今の今になってわかって、これってやはり大量生産とその消費地としての関係の捉えなおしだよなと。
 まぁ今となっては治療用新薬なんて、たいていが多額の投資をしてたった一種類の薬を開発し、基本的にそれを大量生産して売りさばくということをやってる。ところが前近代の薬師というのは、例えば漢方薬あたりなんかは、一つの症例に関して、複数の生薬の調合方法というか配分が決まってはいるのだが、患者によってはその成分の一つになんらかの忌避反応を示すことがあったとしたら、その生薬を減らす、減らした分だけ他の成分を付け加えたり配分を変えたりする必要があって、ようするに患者一人一人に対してのカスタマイズが必要だし、当然腕のいい医者はそれをやってきてたはず。もちろん現代の医学でもそういうことはやっているわけだが、基本は既製品の量を増減するだけであって、下手したら昔の薬師より単純な加算だけで薬を処方してることも多いだろう。
 翻って、これが薬でなく、商品一般だと考えて、今だともう生活家電なんかも大抵日本では各家庭にいきわたっていて、どうしてもそれがないと最低限の生活を送れないような時代ではなくなってきてる。そうなると製品を作っても売れない企業は倒産してしまうワケで、それでも利益を上げようとしたら宣伝でもかまして「これは必要なんですよ」だとか「これがあるともっといい生活ができますよ」などと消費者を半ば騙すような形でモノを押し売りするようなことになってる。要するに本当に消費者が必要としてるものを作って売ってるんじゃなくて、自分たちがカネ儲けをするために本来あってもなくても困らないようなものを必要だと思い込ませて…つまり、需要を喚起して…日本の経済活動がそれによって成り立ってしまってるといってよい。
 ところが、この作品は最初っから、まずトラブルがあって、そしてそのトラブルを解決するために主人公に解決の依頼が持ち込まれることになる。そしてそのトラブルを解決するために顧客の状況に応じて創薬もしくは薬の調合が行われて顧客に与えられ、トラブルシュートが完了するという形になってる。
 まぁ難しいところで、もしこの世界が現代と似たような文明レベルだったら、別に主人公たちに依頼しなくても、もう便利な薬やアイテムは一般人が容易に入手出来て個人個人で解決ができるという状態だったらそもそもこんな話が成り立たないということではあるのだが、そうではなくって、薬そのものでなく、トラブル自体もなんらかの記号やメタファーなのであって、上記、地域や庶民が本当に必要としているものを個々の顧客にカスタマイズして提供するというあり方と、そうじゃなくってとにかく金儲けのために大量生産したものを、顧客が必要としているしていないに関わらず宣伝かまして売りさばくという現代社会のあり方の対比なのであって、となれば、今まで自分が感じていた、この作品の薬のリアリティ自体にこだわるのは本質を見誤ってたというしかない。
 しかし、これもまたよくわからんところで、原作自体にそういうテーマが最初っからあったのか途中でそういうのを入れ込んだのか、まぁ原作自体読んでないから不明なのだが、どうなんだろ?。今までずっと気になっていた、主人公の転生経緯を最後まで引き延ばし、もしかしてこのままやらないかもと思っていたぐらいなので、でも次号予告でエピローグの形で示されて、そういえば現代の新薬の大半はマス消費の形だよなと、現にそれで自分も気づいたわけで、しかもキリオドラッグは別に商売熱心でもなくそれでも町の人たちに必要に応じて頼りにされてるというシーンとのセットでということもあったと思うので、もしかしたらアニメスタッフが原作にそういう要素があるのを見つけてそのように再構成したという可能性もあるわけで、そのへんはよくわかんない。大抵の異世界転生モノは最初に転生の様子が示されるから、この作品はどうだったんだろうなとはちょっと気になるところではある。

4thQ2021アニメ新番チェック

 まだめぼしいサイトを全部チェックしてないんだけど、思いついたこの段階でメモ。
 なんかもう視聴したいと思うのは続編程度みたいな印象。異世界食堂2、やくも2、86あたり?。異世界は今更感はあるんだけど元々が単発モノだし気軽に視聴するには悪くない。やくもも別にシナリオにパンチがあるわけでなく、紹介、観光などのミックスのバランスがいいってだけだがストレスレスで視聴できるのがよろしい感じ。86はこれは前期がよかったのと、前期とキャラは断絶するのかどうか気になるあたり。
 終末のハーレムは実は原作既読、ただ10巻ほどまでかな。とにかくストーリー展開が遅いのでキャラの関係性の描写で終わるという気はするが、アニメで表現がどうなるのかは気になるので、あまり期待はしてないが視聴はすると思う。あとは真の仲間じゃない~あたりかな。まぁこれは積極的に期待してるわけでもない感じ。スローライフ物はやはりストレスレスなのが前提でそれにプラスアルファを求めて結構視聴対象にしてきてるんだが、大体にして大きく外れることはないんだけども、あと一歩足りない感じはしてる。あまりキッツいドラマ性は期待してないので元々がのんびり視聴するスタイルなんだけど、そういう自分の期待の方向性がマズいのだろうか。ただ、期待してるものがそう大きくはないのでおおむね満足といった感じではある。
 あとは追々といったところ。追記もするかも。

ロリアスカ引けた。

死神坊ちゃん#11

 過去の手掛かりから展開する呪いの秘密の巻。呪い関係の話は今までほとんど進展がなかったから、さすがにアニメの終わりに際して話を動かしてきたかといった感じ。吾輩は猫であるの連載も唐突に終わったらしいし、この話が終わるときはちょうど猫が死んだ時が吾輩はの終わるときだった同様、話を終わらせたいときに呪いを解除するんだろうなぐらいに思ってる。
 今回は、物事の裏表というか、妹ちゃんの手のひら返しもさることながら、そういう構図がメインに据えられてるのかなと思った。おそらく原作がこうなってるんだろうからだろうけど、今までが各話ごとに設定されてるテーマというのがそうはっきりと迫ってこなかったので、そのへんよくわからん。
 最終話で劇的な展開があるのかもしれないが、こうやって終わり近くになってみると、人間理不尽が降りかかってきたときに必要なのは絶対的に自分を肯定してくれる他人というのがテーマだったりするんかな。夏目のの坊ちゃんは理不尽あたりというよりは世間の風当たりとかそういう要素が強い感じを受けるが。まぁ坊ちゃんが義憤に駆られるというのもなんらかの理不尽に対してというのはそうなのかもな。
 坊ちゃんが貴族というのに引っかかる部分がないわけでもないが、仮に貧乏人を主人公にしてしまうと、理不尽以外の要素が邪魔をしてしまうというか、理不尽そのものを一つに絞れないから、話がボケるってのがあるんだろう。まぁなんのかんのいってよく考えられてるとは思う。

城姫クエスト、イベント終了。

 昨日のうちに250位ボーダー内に入っていてマヂかと思っていたのだが、大きな変動もなく、いちおう夕方には詰められてはいたが、終了一時間ほど前に予備として残していた特効アイテムを6個ほどぶっぱして実質そこで終戦。250位ボーダーは663700418ptなので、夕方から全然手を付けてなかったら抜かれてたが、まだ特効アイテムが数個残っていたぐらいだから、全然対応はできた感じ。
 150位ボーダーが武将報酬にミコトが設定されていたが、これは1009179636と10億ちょっと超え。自分が7億に全然足りないぐらいなので、3億余分に稼ぐとなると、特効アイテム抜きでゾーンに30~40回は入ってpt稼がないといけない勘定なのでそれはちょっとしんどいと思う。行動力回復薬を大量消費したくないということも念頭にあったので、今回は欲をかかずに250位ボーダークリアが個人的な目標だった。ただ、武将報酬は金輪際入手不可になるので、余裕があったらとるべきではあるんだよな。
 シナリオのほうは、城姫同士の戦いが終わったら鬼が出現、アニメ版のミコトとサリーがが瞬殺して終わり、いちおう共存の要素も入れ込んで…というものだったから、コラボストーリーにありがちな三文芝居ではありながら、工夫はしてるよなとは感じた。アニメのカットもトリミングして入れ込んでたからちょっと驚いたぐらい。おそらくシナリオはイベントをやってなくてもゲームにログインすればいつでも閲覧可能だから、わざわざ探して読むほどの価値はないけど、どうしても確認したい人はどうぞみたいな。