はめふら#8

 お遊び回ではあるんだけど、それなりに凝った趣向だった。欲望を充足すると閉じ込められていた人が解放される魔法の本で、男性攻略キャラとカタリナ、ソフィアが閉じ込められてしまう話。まぁ最初っからミスリードであるんだろうけど、これおそらく閉じ込められていた人の欲望を充足するのが解放条件じゃなくて、読者、今回の場合はメアリの欲望が充足されたらが答えだよね。一番顕著なのはニコルで、まさか彼が自分のことを魔性の伯爵と思ってるはずはないのであって、こう、解放されてから居ても立ってもいられず逃走したキャラは、たしかに願望としてそのような傾向を持ってはいたけど、そこまでやりたいとは思っていなかったから逃げ出したと考えるのが自然。ならばそこまでやる…というのはメアリの妄想=欲望なのであって、続きを読まれなかったせいで事態が進展しなかったアランが逃げ出さなかったというのもそれで説明がつく。閉じ込められていたキャラ全員についてこうであってほしいというメアリの思いが完遂されたから解放されたというのもなるほど。で、それが裏打ちされるのがエピローグで、視点が違うと風景の見え方も違うというセリフで答え合わせ。というか、そのエピローグで初めてそういうことかと悟らされたというのが正確なところ。
 そもそもカタリナが転生したこのフォーチュンラバーという世界そのものが妄想世界のようなものなので、これもまた凝ったメタ構造*1だったなという。


アルテ#8

 ベニス行きの道中と、出先での顔合わせ。主人公が男だったら決して悩まないところの、アルテの恋愛脳には苦笑。しかし朴念仁という設定は便利だねぇ。アンジェロという噛ませ犬に、ユーリというイケメンという擾乱要因を出してきてはいるものの、結局レオとくっつく流れになるんだろうけど、やっぱそういうメロドラマ展開がないと読者ウケしないんだろうか。
 カタリーナといういかにも貴族の悪ガキが出てきて、今まで八男の分別あるエリーゼやはめふらの改心した?カタリナみてるせいか、こういう貴族のいや~な部分をあからさまに出してるのを見るとなんか昔はこんなのありふれていたよねと懐かしくさえ思ってしまう。まぁどうせアルテに調伏されるんだろうけど。
 しかし#3までイライラしながら視聴してたのウソみたい。ストーリーテリングとしてはありふれてるし、そこそこ時代考証が整ってるといっても、見て感動するというほどでもないし。やっぱきっかけとなったヴェロニカの回のように、明確な見どころが有るのと無いのとでは違って見えるわな。

司書#22

 ついに現代の製本技術に基礎レベルで追いつくという話。巻物の段階はすっ飛ばしたよね?。まぁそれやる必要もないんだが。しかし、前クールで豚を潰すというのをやっていたという気がするんだが、それでも子豚を知らないんだろうか?。狼あたり、今まで出てこなかったとはいえ、街を出たら獣もいるってセリフがあったから、そこに狼がいても不思議はないしいなくても他の獣で代用可能なのでは?。そのへんチェックしてれば誰でも気のつくことだと思うのに、よくわからん。孤児だから孤児院から外に出たことが今までなくてそういう知識がなかったってこと?。
 まぁそのへん実はあまり重要ではなく、グーテンベルクが最初に出版したのが聖書だからそれにつなげるためのミソつけなんだろう。しかし、アレだな、神官長が理解あるからよかったものの、聖典の複製とかよく許したなという。そもそもプロテスタントが発生したのは、名目上聖書を教会が独占し、その意味を教会に都合よく解釈してることに対する抗議も要素としてあったはずなので、この理解っぷりからすると、そういうことがなさそう。
 しかし、図書館まで作るっていってるから、この分だと学校までつくって識字率を上げるのだろうし、原価云々言ってるから、大量生産だかコストダウンだかしらないが、一般人まで手の届くところに近いレベルまで本の単価を下げるのかも。まぁ下げなくても図書館あれば済む話ではあるのだが、とはいえ、一冊の本を出版するのにあんなスタートアップだと何冊作ればベイするのか考えるだに恐ろしい。庶民の経済力を上げるって方法もあるけど、それはさすがに世界観ぶち壊しのような気がする。時代区分だと近代というより現代になってしまうだろうし。
 印刷技術も原始的な凸版からいきなり謄写版まで発展しててワロタ。絵の複製なら凹版でいいじゃんとか思ってたのだけども、あれ版木に耐久力がいるし、圧力かける機械もいるんで、金属のコスト高いと言ってるしそのへんいちおう考慮には上がったけど棄却したんだろうなという感じはする。
 あと、ヴィルマの扱いだが、性被害者という立ち位置はそうなんだろうけど、おそらく引きこもりも重ねてそう。

*1:現実の出版業界でも、読者の欲望をちっとも充足しない本が売れるはずもないという多重のメタ構造

新サクラ#8

 クラーラがイヤボーンでなにかに目覚めてしまうの巻。無観客試合というセリフが出てきてたから、この#8、コロナの影響が出てるときに作られてたのかね。今回の日本的なもの、初穂の踊りはともかく、採点競技では審判の国籍構成から不利だとか、ロスモス五輪を彷彿とさせるボイコットなど、競技なだけにオリンピックに絡めてきたのかな。さすがにコロナ禍がなければ今頃五輪に向けて盛り上がりを見せるタイミングだろうから、そのへんテキストのベースは変えてないっぽい。
 カミンスキーが平等云々言ってたから、ロシア革命と絡めてるのかねぇ。時期的にも大正ロマンだからバッチリって感じだが。

文豪#6

 文豪たちが料理を作るのに農業から始めるの巻。嗜好品がないからストレス溜まるとか、いやぁコロナ騒動意識してのことでしょ、#5がコロナ休止後の再開だから、この#6もそうなんだろうなという。とはいえ一ヶ月ぐらいのブランクだしな。文豪たちが密室に閉じ込められてる設定は最初っからだし、そもそもこの話の大枠はコロナ前からあってもおかしくはない。
 うーん、今回は本の中に入ってトラブルシュートではなかったから、元ネタの前知識一切いらないんだけど、逆に作家同士の交友関係がわかってたら面白かったんだろうなという。そのへんあんまり追っかけてないから真偽もわからないし、文豪たちの名作をそもそも読んでない視聴者多そうだから、こう一段上の楽しみ方は分かる人だけわかってくれたら良いみたいな感じかね。いちおうそれらを知らなくてもキャラ同士の馴れ合いを眺めているぶんにはそれなりに楽しい構成になってるし、いがみ合いの原因もきっとそうなんだろうなと思わせるようなので、気になったら各自調べてみてくれみたいな?。
 で、自分が中高生の頃はネット環境なんか無かったから、調べようと思えば目の前の箱でいくらでも掘ることができるのはいい時代になったんだろうなという。昔だったら学校の図書館にでもなければせいぜい都道府県立や市町村立の図書館にいかなくちゃならないし、県庁所在地にある大きめの図書館でも、地方なんかはそこまで掘れるだけの資料がなかったりするので、ネットの恩恵如何ばかりのものかって感じで。
 しかし個人的な印象だと芥川は格調高くていかにも天才って感じだが、志賀直哉はこう、誰にでも読めるカジュアルさといろいろ考えさせるというのが両立してるイメージ。小説の神様って今言われて、それまでそういう意識無かったんだけど、なるほどそうかもと歳とった今なら頷けるものがある。

リスナーズ#8

 ミューが騙されて反攻の旗印にされてしまう話。うーん、ながら視聴をしてたわけでもないんだけど、あんまり読み込むような視聴ではなく、ぼんやり眺めてたせいか、イマイチ内容が入ってこなかった。のでなんだが、インターミッション的な回だったのかねぇ。いちおうイベントが終わったら話があるだとか、なんかのフラグを立てて一時的にではあるがお別れみたいだし、そのへん淡々と事態が進んでいくみたいな。
 そういやヒロインの名前μも主人公が調整してるアンプもどちらも増幅という記号なのだが、それがなんらかを増幅させるものだとして、ではエンパワーメントされるものはなんなんだろ?みたいな。今回ボーイミーツガールの踊り場的な伏線が張られてたし、話の途中途中でやたら愛とやらが繰り返されるのだが、それがメインだというふうにも思えなくて、なんかとらえどころがない感じ。

波よ#8

 第1話につながるの巻。ミナレの名前の由来、愛人の名前の頭文字云々も本当かよくわからないし、アイヌ語云々の話なんかは唐突だったので、アイヌ語のほうはちょっとggってみた。アニメ公式ツイだと意味自体はそうらしいが、あのセピア色の演出部分が気になったので更に掘ってみると、どうも向かって右側のキャラ、若き頃の麻籐らしい。ちょっそ不親切すぎやしませんかねと思いはしたが、別にアイヌ語でミナレはそういう意味だということが示せれば、あのシーンの説明自体は後からでも良いのでそのへんはなんとも。
 あとは生き方それぞれみたいな感じ?。自分のことを言わせてもらえば、別に歴史に名を残すような生き方をしたいと思ってるわけでもないし、こう、例えば中世の庶民がそんな自分の生き方に意味を見出したいと思ってたわけでもないだろうに、そういう庶民を近代人がバカにするというのもおかしな話で、さらに言わせてもらえば、アリの群れで一匹だけ流れに逆らうよううな動きをしたところで、それを観察してる人間がそのアリをいちいち評価しますかねといった感じ。要するに人生に意味を見いだせないことに悩む必要もないし、生きることにいちいち目的だの目標をもって日々精進し続けるとかそんなのやりたい奴が勝手にそう思って*1いればよいだけの話で、日々淡々と生きることがそんなに悪いことだとも思わないので、こう、人なんてどういう生き方をしたっていいんだよとでも言わんばかりの提示は割と心に沁みる感じがするといったところ。

*1:個人的な観測範囲で申し訳ないが、やれ生きがいだの生きる意味だとか言ってる奴は、自分を大きく見せるために、平気で他人を傷つけたり、他人に犠牲を強いたり、他人の成果を横取りしちゃうので、大体が迷惑な存在だったりする。

八男#8

 主人公が成人し、冒険者パーティー組んで王の依頼を受けてドラゴン退治に出かける話。なんか不思議な感覚。こうストーリー展開が飄々とした雰囲気で、キャラの目もハイライト薄目でどこか気乗りしないみたいなものを感じてた。ダンジョン攻略の初期は、結構危機的な状況にあるはずなのに、軽口叩いていかにもコントやってます~みたいな感じだったし、ラスボスのドラゴンまで追い詰められ感はあるものの、抑揚のない展開。別にクライマックスではそれなりに盛り上げていたのだから、それまでの過程もクライマックスのお株を奪わない程度に派手な演出にしても良いはず。で、気づいたのだが、割とエリーゼ視点で描かれることが多く、彼女が何を考えてるのかのシーンが多かった。ので、おそらく視聴者にこのエリーゼの態度を提示していろいろ考えてほしかったのかなと思わなくもない。そもそもパーティーメンバーの中で、この作品のテーマであるところの「厳しい世の中を生き残る」努力が必要ということから一番縁遠いのがエリーゼであるはず。エリーゼの父は枢機卿で、貴族の爵位とはまた別個の基準だとは思うんだが、男爵よりは身分が上だと思うし、エリーゼはわざわざパーティーに加わらなくても実家で待ってるだけで安心安全で贅沢な暮らしができるはず。枢機卿が自分の娘を主人公と結婚させたのも、別に自分がさらに出世するためではなく、主人公の影響力を利用するためだろうし、もし主人公が失脚するようなことがあれば、やろうと思えば離婚でもさせて、他の実力のある貴族と再婚させればよいだけの話。でもまぁ再婚は中世日本では結構日常的だったが、中世キリスト社会でそう頻繁だったか?と言われたら自信がない。アルテで述べられていたように、未亡人の権利は日本より強かったし、教会的にもどうなんだろ?と言った感じではある。ただ、この作品でも枢機卿は主人公も娘も自分の影響力を増すための道具としてみてるだろうから、娘がまだ王国内の地位が強固でない主人公と精神的に強いつながりを持つことをそんなには喜ばないはず。なので、今回別にエリーゼが近代的自我を持って主人公と個人的なつながりを深めた…っていう視点もあるんだろうけど、主人公視点で見れば、後ろ盾の強いええとこの嬢ちゃんと精神的な強いつながりをもつことができて、より一層生存確率が高まったみたいにみることもできる。クライマックスシーンでエリーゼが主人公を助けるのは読めたんだけど、自分てっきりブランタークのように魔力を主人公に託すぐらいにしか思ってなかったので、なるほどチューを持ってきたのはそういうことかも…みたいな。
 あと、今回の話でいうと、ブランタークの弟子が主人公の師匠で、ダンジョン攻略のご褒美も過去の魔導師の遺産だとか、誰かの後継者であるってことが重要な意味を持つってのがいかにも中世らしい。まぁ現代日本でも、天皇の直系に近いだとか、過去影響力をもった政治屋の息子だとか鞄持ちであるということが権力を握るのに不可欠な要素だったりするし、あの中共だって、孫文の継承者であるということにこだわって、例えば孫文夫人の宋庆龄を国母としてまつりあげてたり*1する。これは公正な選挙制度が整ってる近代国家ではあまりよろしくない現象ではある。だが、いまこのコロナ禍でも普段から自民盗に賄賂贈って強固な癒着関係を結んでるところは、アベノマスクでも明らかになったように他を差し置いて利権を横流ししてもらったり、庶民は税金猶予なのに大企業やカネ持ちは税金免除だとか、まぁフツーなら国民怒髪天を衝いて暴動でも起こっておかしくないんだが、なるほど日本近代国家ではなくずっと中世が続いてるんだなと思えば、なんの不思議もないという。この作品、別に中世的とはなにか…を組み込んでいても、あくまでテーマは厳しい世の中を生き抜くであって、中世的価値観そのものがテーマだとは思えないんだけど、奇しくもその両方が組み合わさった形でこの瞬間の日本のホットトピックとして浮かび上がるのなかなかタイミングとして絶妙だというか。

神之塔#8

 ん~、人間関係あたりは少々ひねってるようなのでドラマ部分がそこそこなのだが、バトルシーン連続だとさすがに飽きてくる感じ。勝ち抜いて塔の最上階を目指すというのも、おそらく韓国の苛烈な学歴社会のメタファーで、勝ち抜いていくこの形式を試練ではなく試験と言ってるのもそれの表れと思われる。そうやって学歴社会を勝ち抜いたものだけが、韓国で唯一安定した就職先である財閥系大企業に入れるのであって、そこで初めて人間扱いされるって感じなのかね。フツーなら誰にでも見ることができるはずの星空をたった一握りの勝者だけしか見られないってのは。塔を登っていくのもテスト順位を上げるってことのように思えるし、まぁ正直なところ自分そんなに具体的に韓国の受験競争知らないからあてずっぽうではあるんだが。

ルフレ、聖櫻ストーリーやってる。

 いちおうハンターは昨日勝ち点1プラスの合計2で、予想通り勝ち点ぷちは取れず。で、22:00になって対抗戦の勧誘サポートやろうかと思ったら、休止期間だったという。


 聖櫻感謝祭ということで、先月からやってる新キャラのストーリー&簡易レイドの聖櫻ストーリー第2弾だった。しかしこれがもうダメダメ。レイド部分は一殴りなのでこれは本当に申し訳程度のゲーム性で、その間に挟まれる紙芝居が本体なのだろうが、せっかくだからじっくり読もうと思っても、途中でハングアップしてイライラする。今月は第2章全8話なのだが、これ、1話分読んでる途中でハングアップしてしまうとそこで操作が一切受け付けられないので、F5しか回復の手段がなくなる。しかもハングアップしたところからの続きをすなおに読ませてくれなくて、またその話の冒頭部分から読み直しになってしまうからめんどくさい。いちおうボタン連打で早送りできるのだが、このボタン連打がハングアップを誘発しやすいみたいで、一体これどーしたらよいの?といった感じ。とりあえず、初見でハングアップしたらそこは読むのをスキップしてレイドを進めて走りきったのだが、さっきスキップした部分を読み直そうかとブラウザキャッシュクリアしてPC再起動かけてできるだけクリーンな状態にしてみたが、やはりハングアップ傾向は改まることがなかった。コロナ禍の強制接続切断の影響もあるんだろうが、フツー待ってると回復して止まっていたのが動き出すし、最後まで読めたシナリオもあるので、コロナ禍よりはプログラムかゲームサーバーの問題のように思える。少なくともこれがメインのつもりなら、紙芝居の出来以前の問題と思うのだが、まぁ作りっぱなしで終わるだろうな。

*1:ちなみに国共内戦で敗北して大陸を追われた蔣介石のヨメは宋庆龄の妹宋美齡

球詠#8

 公式戦始まるの巻。うーん、前に今期アニメの中でのオススメと言ったし、その認識は今でも変わっておらず、放映を心待ちにしてる作品なんだけど、こう人間ドラマの要素が少ないとこれでホントによいのか自分でも心配になってしまう。なんといったらよいか、このアニメ、野球の楽しさを伝えるのがメインであって、それならどうせ人間ドラマってったってどこかで見たようなものを持ってくるだけだし、そんななにかの二番煎じならいっそのことバッサリ切り落とせってのはなるほどといったところである。部員も誰も彼もが前向きな感じで、なにかトラブルがあったとしてもすかさず誰かがヘルプに入ったり自己解決したりでとにかく前へ前へといった感じ。確かに、例えば試合運びの説明してるときに深刻な人間ドラマを挟んでも邪魔なだけなんで、正しいといえば正しいのだ。でも、こうなんといったらよいか、まるでコーチングビデオを見てるような感じで、視聴者に伝えたい要素を効率的に詰め込んでくる感じ。遊びがないわけじゃないし堅苦しさもないんだけど、うーん。
 ただ、前回はそれまでとの落差が激しかったように感じたから違和感パネェ…だったのだが、落ち着いて視聴するとフィクションなのに野球の試合らしい展開で、かといってその展開がまるで教科書に載ってるような平凡なものではなく、確かに見ててオヤっと思うような意外性のあるユニークさがあって楽しめる。一枚絵としては物足りないが動画としての野球らしさがあるのは前にも述べた通り。説明過多とは言ったが、とはいえその説明に引っかかりを感じることもないし、キャラ同士のかけあいも微笑ましいし可愛らしい。
 自分、今までジャンルは舞台装置なのであって、そこで演じられる人間ドラマを評価するってことに慣れているから、ジャンルそのものを大きなテーマにした作品を目の当たりにして戸惑ってんのかもなぁ。とはいえ、原作が野球の楽しさの表現だけで連載続いているとも考えにくいんで、それがアニメ化でバッサリ切られたのかそうでないのかもよくわからんからなんともだが。ただ、あと4話なんだよな。尺的にぶつ切れになりそうだし、ドラマにかまけてちゃさらに尺を食うことになってにっちもさっちもいかなくなるんだろうということか。
 やっぱマイナージャンルならそのジャンル紹介ってのはわかりやすいテーマになるが、野球とかどう考えてもマイナーじゃないからな。違和感はそのへんにあるのかも。ハチナイは草野球やってた頃の自分を思い出すって要素があったけど、こちらにはそれはないしで。

プランダラ#19

 過去から帰還してお疲れ様の打ち上げの巻。陽菜に手を出さないのは、母親とリヒトーがなんらかの重要な関係にあるため?みたいなのがほのめかされて次回へ。お遊び回なのに浪花節のおかげであんまり浮ついた感じはしなかった。あとカップリングが提示されてたのかな。とはいえ陽菜とリヒトーがくっつかないという可能性が出てきたから、そうだとすると破綻する組み合わせ。嫁力高いリインちゃんが残り物扱いなのは物語上しかたがないんだけど、個人的には納得いかん。結婚ならいくらでも大歓迎なのでちょっと画面から出てきてくれませんかね。
 しかし搾取側のアルシアと非搾取側のアビスという構造が示された直後で、アルシア側でどんちゃん騒ぎやられてもなんかしっくりこないものはある。この流れだとリヒトーもナナもアビス送りが何を意味するのか知ってたというわけで、今まで隠してたのちょっと不誠実じゃね?と思わなくもない。まだカウントが一般人にまで付与されてる理由が示されてないし、リヒトーの女に振られたらカウントが下がるのどこ行った?って感じで。さすがにそのへんおいおい説明されるとは思うんだけど、視聴者の感情を揺り動かすために禁じ手を使ってるとまでは言わないけども、ちょっと雑すぎやしませんかねといったところ。タイミング的には次回以降怒涛の展開に向けてエンジン始動かな。

ルフレ、ハンター抜け。

 まだ少々時間が残っているが、夜激も出したし星箱ガチャも全部引いて個人的にイベント終了。昨日夜激タイム開始時チームpt1000万台だったのに、今日はなぜか1.8億pt。昨日に組まれたチームで勝ち点1だったんだけど、昨日も言った通り今日頑張って勝ち点稼いでも、勝ち点報酬のぷちは得られないので夜激出して狩ってやめようとは思っていたのだが、なんと一匹目はLv50で二匹目はLv51。当日炭酸使ってあとは色炭酸だけで叩いたのだが、それでも二匹目はMVPが取れなかったという。いちおう金星ガチャ二周目まで全取りするだけの金星を稼ぐつもりだったわけだが、いちおうそのノルマは達成。ランキング報酬のぷちは、今日の夜激タイム開始時で9000位近かったので、無理すりゃ取れたとは思うが、★1では上が伸びないから炭酸温存を優先して断念。ぷち無印だがおそらくプレボの肥やしになると思うがイベント参加の記念品のつもりなので、肥やしで上等。
 おそらく昨日の組み換えで同じチームになった班の中で、今日勝ち点とれたらぷちがgetできるのがいるのだろう。夜激開始時は結構相手チームよりpt数圧倒してたと思うが、追い上げられてリードは相手チームptの2割弱。最終日は相手チームの五割増しのpt獲得で勝ち点2だが、たとえ勝利してもそれだけの点差をつけるのはしんどいそうなので、これでは無理っぽい。というかもし最終日のみの勝ち点2がgetできるのなら、ランキング報酬を諦めなかったほうが良いのか…となってしまう可能性もあるが、夢見るのは無駄だとは思う。

いちごミルク紅茶まとめ。

 先週あたり、500㌘180円のジャム用苺を待っていたのだが、どうもそういうハネものの時期が過ぎてしまったらしい。しかたないから1パック100円のを購入したのだが、これ重さを測ってみると200㌘ほど。うーん、これならコストパフォーマンスそれほど悪くないなと思う。500㌘のを買っても、気温が上がってきたので長期間の保存ができず、3~4日後は溶けてドロドロになりがちなんだよな。そうなると残しておいたぶんが全部パァになるわけで、なら1パック200㌘のがむしろよいのかも。
 で、生食でもいいのだが、やはり気になってイチゴみるく紅茶を作ってみた。最初は牛乳が開封3日めぐらいで痛み始めてたようなので、牛乳と苺を煮るという方法でやってみた。つまり、

  • 紅茶はポットで別口で作る。牛乳と苺と砂糖を鍋に入れて煮立たせる。煮立って数分、紅茶に入れて食す。

 というやりかた。で今日は牛乳も開封直後なので別のやり方でやってみた。

  • 紅茶はポットで作る。タンブラーに苺と砂糖を入れ紅茶を注いで苺に熱が十分通るまで時間かけて待つ。牛乳を入れて食す。

 という方法。苺と紅茶をあわせてすぐ牛乳を入れるとどうにも違和感が大きくなるので、自分の中では時間をかけるという方法に落ち着いた。


 さて、味わいはこの2つの方法でちょっと違ってくる。イチゴを煮込んだ方は、全体として味のなじみがよく、イチゴみるくとしての味は抜群になる。ただ、フレッシュ感や香りはもう一方のやり方に劣る。
 イチゴを煮込まず紅茶の熱だけで火を通すやり方は、上記の通りフレッシュ感や香りに優れる。だが、液体部分と苺の固体部分の乖離感がはっきりしていて、全体としての統一感はない。ただ、個人的には苺を煮込むほうはひと手間余分なので、完成度が高いとは言っても煮込むのはよっぽど暇じゃないとやらないと思う。
 あと、前は砂糖を入れず(というより入れ忘れ)に作ってみたことがあるが、個人的にはNGと感じた。砂糖を入れないとコクが全然感じられない。人それぞれだろうが、量をケチってもダメ。味が安っぽく感じられてしまう。砂糖をガッツリ入れるのはなんかおこちゃまっぽくて気がひけるのだが、それさえ克服したらやはり砂糖ガッツリで季節を満喫するって感じになる。もう少し夏っぽく気温が高ければアレンジ紅茶にすることもないが、暑くもなく、肌寒い時期ならなおさらこのアレンジ紅茶の出番かな…と思う。

グレイプニル#7

 クレアが小柳グループに合流し、修一はエレナグループと接触、交戦状態に入るの巻。うーん、やっぱり中途半端な感じ。性と暴力を演出に使ってるからストーリーラインを優等生っぽくしてみたというか、逆なのだろうが、そういう構造を視聴者に悟らせちゃったら台無しなんじゃなかろうかと思う今日このごろ。エレナが修一を巻き込んだとか言ってたから、結局の所キレイ事なんかより個人のドロドロとした欲望が社会を構成するとかそんな感じのようにも見えるんだが、それにしても生ぬるい理想がちょこまか顔を出しててアレ?といった感じ。今回の主人公のセリフにも前にクレアの部屋に侵入してた陸上部かなんかのねーちゃんを殺した云々言ってたけど、アレ聞いて個人的には本当に殺しちゃってたんだ…みたいな。表現を突き抜ける代わりに主張は牙を抜いてみましたってバランス、やはり視聴者の期待を裏切るようなことになってるんじゃね?と思う。要素としてのエピソードの組み立てに問題もないし、ストーリーラインを間違ってるわけでもないと思うんだが、ちょこまかと消化不足感が紛れてしまうので、こう物語にどっかと乗り切ることができないというか。

ゼロクロ#7

 アイリス様が池に落ちたのに濡れ透け描写が全然期待はずれだったの巻。こちらはこちらで、ストーリーラインがほぼ象徴でしかない感じ。女王がなんで山菜採り?と最初は不思議に思ったのだが、これ、天皇が田植え*1をやるのに重ねてるっぽい。数々のイベントも、対立してる勢力が和解するための具体的な方法って提示なんだろう。両者が共同作業するとか、同じ釜の飯を食うとか、両者で協力して危機対応するとか。子供が行方不明なのも、象徴だとわかっていたらどうせ大したことなく無事に見つかるんだろぐらいに思っていたし、そのへんドラマ性みたいなのはほぼないと言ってよいほど。自分なんかはエピソードやセリフの意味を考えるためにあるのだとわかるから丁度よいぐらいに思っているが、そういう心構えがないとセリフ間の長めにとられてる間は、退屈に感じてる視聴者がいてもおかしくない。
 あと寂しく思ったのは、山菜の恵みは経済的豊かさの記号だろうから、これ昔だったら光の側は間違いなく日本だったと思うんだが、今や日本は闇の側なんだよな。騎士隊長の無邪気な尊大さあたりを見れば、下手すると光の側は中国*2なんじゃね?と思ってしまうぐらい。なんつーか、バレスチナではアラブとユダヤ人が同じ学校で学んでるから大人ほど互いを敵視しないとか言われてて、個人的には本当かいなと思うんで、上記述べられてる和解の提示が本当に効果あるのかと思わなくもない。一番手っ取り早い共通理解は国際結婚とも言われてるが、中南米なんかの混血具合を見ると単なる征服なんじゃね?という気もするしで、なんのかんのいってそう簡単に対立関係が解消するはずもなく、観客が見て心地よく感じる種類の理想論なのかなと。
 さすがに1クールという尺では、この時期のこんなエピソード束の間の平和って位置づけだろうから、しばらくして対立構造が現れるんだろうし、クライマックスでなんらかの主張が高らかに歌われるだろうから、結局の所そこまで視聴してからの判断になるんだろう。

時計電池交換その後

 あかんかった。


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 1737のAW45なのだが、先日電池交換をしてからずっと今まで使っていた。なぜならアナログの視認性がよいため。不思議なもんで、これなんなんだろ?。文字盤と針のコントラストは確かにはっきりしてるんだが、針は細めでそんなにしっかりした見栄えとも思えない。だが、本体の薄さも時計を装着しているという意識が少なく、電波でもソーラーでもないのにこれがいいと思ってずっと嵌めてたのだ。
 が、ちょっと前に何の拍子か、大幅に時間が遅れてるのに気づいて、コレはアカンと本日腕時計を付け替えた次第。デジタル部分で約20分、アナログ部分で約30分も遅れてる。ブログ記事見て確認したら、電池交換が約一ヶ月半前なので、これはないと思った。以前、購入直後から使用してたときは別に不具合があったという記憶はないから、何が原因なのかさっぱりわからない。バックルのシールであるゴムリングが劣化して水分が侵入したのかもしれないが、それだと曇って見にくくなったりするし、電子機構がやられて表示がおかしくなったりしてもよいわけで、こう単純に針が遅れるってのはないような気がする。とにかく原因を特定することそのものが困難であるような気がするので、それならさっぱり諦めたほうが吉だと判断した次第。うーん、難しい。気に入った時計が揃いも揃って使えなくなって補充もできない。こんな経験があったりして、ちょっと見かけて気に入った商品を予備ごと買ったはいいが、使う機会そのものがなくて、スキップして次世代の製品を使ってしまうことがあったりして、なんとも思うようにならないものである。


 あと、ガルフレ、昨日連敗記録を達成し、残り2日となって勝ち点ぷちを取れないことが決定。昨日リードしてたこともあったんだけど、総pt数で五割以上の差をつけられて終わってたから元々勝ち目はなかったということ。それまでの対戦も、だいたいおんなじような点差で負けてたから、これ、チーム分け自体がオカシイんじゃね?としか思えん。先月も負けてチームの班構成が変わってもいつも一緒にチームになってしまう班があったりしてそのへんよな。
 しかし油断してると自分が出した夜激もMVP取れるだけ叩く前に他人に狩られてしまうので、早い段階から色炭酸使わなくてはならないし、金星箱ガチャの抽選券を確保するのもちょっと苦労する。ぷち三枚どりできず、★2にできないんだったら、いくら一枚二枚ぷちを確保できても、結局プレボから出さないことも多いんで、なら最初っからぷちを一枚も取らないという選択もあるんだよな。いちおう今日の夜激一匹めで下位SR四枚どりできたから、ノルマ達成ではあるんだが。

*1:皇后は養蚕

*2:ちなみにバールはアメリ

つぐもも2#7

 なんかなし崩し的に共闘が成立してしまうお話。なんか萌えアニメのテンプレのようなお話だったんだが、なんでか割と楽しんで視聴してた。折り返し地点のこの時期だと確かに水着回だとか温泉回のお遊びを挟んでくるタイミングなのだが、そのへん温泉はしょっちゅうやってるし、ちと独自路線を走ってみましたってところか。桐葉と主人公の性交渉なしだとか、主人公の理想は自分だとか、あーそういうことにしたいのねといった感じでニヤニヤ。
 こう、主人を持たなくて困ってる付喪神あたり、特技を持ってるところからすると今の困窮状態にある日本のサラリーマンだとか職人だとかそのへんのメタファーだろうし、ならばこのエピソードでなんらかの居場所を確保するとかそのへんの落とし所が用意されるんだろうなと思うと、まぁ先が見えたようなもんで。なら楽しみどころはむしろキャラの馴れ合いなんかなとか。

エスタデイ#7

 主人公新しいバイト先で奮闘するとかそんなの。カメラは趣味程度の素人なのに、コネで地道に経験を積んでいくのは、まぁそういうこともあるわな程度で、バブル崩壊後とはいえ、当時は急速に生産からサービスへの産業転換が起きていた時期なんでそう不思議でもないというか。主人公の将来設計の上でもなんかいい方向にいってるのはご都合主義のように思わなくもないが、まぁフィクションだしな。そのぐらいの脚色はあって当然かもといった感じ。ヒロイン二人に挟まれて揺れ動くのはそういう釣り針なんだろうし、こうお願いもしてないのに都合よく追っかけてくれる晴と、こうなんだか守ってやりたいと思わせるウェットな榀子との間で綱引きは、まぁそういうやり方なんだろうしで。晴は晴でうざったそうだし、榀子は榀子でこれまためんどくさい女だなぁで、長所も短所も用意してるのもそういうバランスなんだろうしで、それが好きな人にはたまらないんだろうけど、主人公が誰を選ぶのかにやきもきするのは正直あんまり益はないんだろうなといった感じ。せわしないとは思ったのだが、なるほど登場してすぐ去っていくにせよ、新しいキャラを数出してくるのは、あの時代あんな人もいたこんな人もいたといったその時代の感覚を捉えるということではかなり意味のあることなんだなと、今回踊り場になって今更のように気づいてしまったというか。

シャチバト#7

 ガイドさん、アカリとそれぞれデートする話。実は前回からぼんやりずっと思っていたのだが、こうサラリーマンへの応援歌的アニメって結構難しいんだなと。ブラック企業への批判要素がちょっと前のトレンドだったような気がするが、今だと非正規雇用、セクハラ、パワハラの個別の案件に配慮しなくちゃならないようで、そういやアフリカのサラリーマンは非正規雇用に配慮したのか、正社員のメチャクチャな行動を揶揄するような作品だったし、今回のこの作品のエピソードでいえば、デートとはいえ、恋愛要素を丁寧に取り除いてセクハラと取られかねないよう配慮してると思われる。チラ見せ程度だったが、社長の幼少時の行動で入社を決定したのも、こうなんというか、管理職が顧客の無茶な要望に応えて出世のネタにするために部下を平気で売るような職場にいた自分としてはもうわかりすぎるほどわかるのであって、そりゃ子供があんな態度を取るほどなんだったら会社全体の雰囲気もそうだろうと推測するのも無理はない。
 アフリカのサラリーマンがこうブラックジョーク風味ではあったのだが、正直、現実にあのような職場に勤めている視聴者にとってはストレスにしかならず、なんで家に帰ってまで辛い思いをせにゃならんのということになったのではとも’思うんで、そりゃ後発作品としてはその轍を踏むことなくヌルい雰囲気になっちゃうのはそうなんだろうなと。現状だと社会人に必要なのは癒やしなのであって、とはいえどこにもないような好待遇の職場を描こうもんなら、そんな絵に描いた餅見せられてもとなるわけで、匙加減が難しいのだろう。そんながんじがらめの条件でよーやるわと思うが、企画を立てたプロデューサーとしてはそれでもサラリーマンもの売れる!と踏んだのだろうか。それとも売れなくても構わないから精神的にサラリーマンを応援したいとかそんなの?。それにコロナ禍で瞬間的に失業者が大量に出たようなんで、これまた状況が変化して大変なことになってるとも思うんだが。

文豪#5

 萩原朔太郎の回。これ、視聴してどうにもならんので、ついに観念して元ネタの月に吠えるを青空で読んだ。のだが、これがいけない。アニメを解釈するとか、感想のネタにするという事が念頭にあるので、純粋に詩を楽しめないのだ。リズムも特徴で、五七調からちょっとズレているので、あの時代の流行知らない自分としてはどうにも語呂が悪く感じてしまう。ただ、こう文字面を追ってるだけでも情景は浮かんでくるのでそのへんはさすがだなとは思った。あと序文みたいなのが付属していて、萩原自身による詩とは何たるかみたいなものが書いてあるのだが、これは結構読み応えある。
 まぁそれでも一通り目を通したのだが、今回の話に出てくる椅子やカエルや腐った蛤あたりは月に吠えるにしっかりありはするのだが、アニメに翻訳するときにはモチーフとして利用するだけであって、それらが詩の中でどのように扱われているかの文脈は一切無視してる。まぁでも確かに元ネタに当たっただけのことはあって、確かにアニメは、概略だけでも月に吠えるを知っている人向けのテキストではあって、自分がそうであったように、前知識無かったらなんで蛙や蛤なのかまったく意味がわからないということになる。
 アニメ中であれだけ萩原朔太郎室生犀星をベタ褒めしてるから、詩の一節ぐらい読んだら良さそうなもんだが、さすがにそれだけの気力は残ってなかった*1という。アニメのテキストの出来不出来?、ん~、本当ならモチーフを詩の内容に寄せたらと思わなくもないんだが、それやるとアニメのシナリオに強烈な縛りがかかって動きが取れないというのが分かるので、こんなもんじゃね?といった感じ。文豪の交友関係も重要な要素だし、そこまで深く切れ込めないでしょ物理的に…みたいな。まぁこの回視聴して萩原朔太郎や月に吠えるに興味を持って実際に手にとって読んでみたら苦笑モノだとは思うけど、そこで原詩の良さに触れて何か得るものがあったということになれば、それだけでも十分な成果でしょ。

*1:まぁ「ふるさとは遠きにありて思ふもの」ぐらいは目にしたことはあるが

司書#21

 マインの楽器の先生としてロジーナが側仕えになるお話。なんか結構解釈に困ったシナリオで、実は視聴は昨日の朝だったんだけど、日も変わったし仕方がないからまとまらないならまとまらないで書き殴っておこうかという。まぁ確かに今回の話の主役というか誰の担当回なのかと言われたらそれはロジーナなんだけど、前に顔見せしてたしどうもマインのお気に入りだからヴィルマが物語上も重要なのかなと思っていたら、エンドロールでは1ページめにロジーナ、2ページめにヴィルマが記載されており、これ、フツーならどちらも2ページめに配置されるのだったら分かるんだけど、ロジーナの1ページめという位置はかなりレギュラーに近い存在なのかなとふと思ってみたり。
 話の発端としては、神官長が貴族のたしなみとして楽器演奏ができるようロジーナを側仕えにすすめるわけだが、マインは孤児のために奮闘するヴィルマを優先的に側仕えとして抱えたがる。結局楽器演奏から逃れられないと観念して、ロジーナを側仕えとして抱えることになるわけだが、このロジーナ、音楽の才能があるためにもとは(今は神殿にいないが)別の貴族の側仕えとして、こう、その才があるということでお気に入りとなり、楽器演奏以外の仕事は免除されていて、その待遇のままでいられると気持ちを切り替えることなく、下働きをしないことをマインに咎められる。なんやろ?、立ち居振る舞いが上品なのでそれを見習わせるために神官長がわざわざ名指しでロジーナを側仕えとしてマインに勧めたようだが、おそらくこの下働きをしないということに手を焼いていたのを、これ、マインに押し付けてなんとかさせようと神官長が考えていたのでは?と思われるフシがあって、いちおうこの#21全体を見たら、結局そのトラブルをマインが解決したという構図になってる。
 しかし、この話で自分が違和感を持ったのは、ロジーナの気持ちを切り替えさせて下働きをすることを納得させるという流れの中で、マインが他の三人の(フラン・デリア・ギル)側仕えも同席させて、ロジーナのありかたに異議を唱えさせるという場面があった。これは自分に言わせりゃおかしな話で、ロジーナを説得して側仕えを続けさせるか放逐するかはあくまでマインの専権事項なんだから、なんで他の側仕えを呼ぶ必要があるのか、このへんがちょっと謎。決定権があり、その責任を負うのがマインであることはもう本人もわかっているのだから、こういう多数決の構造を持ってくるのはアレか?、民主主義的な方法を採用か?と思わなくもないのだが、描写を見る限り多数派工作でロジーナを圧倒するというふうにも見えなかったし、当のロジーナも態度だけは堂々と反論してて、他の側仕えなにするものぞというふうだったから、このシーンは多数決という一見民主主義的な方法をマインが利用しようとしてたというわけでもないし、その多数派工作がロジーナに対して効き目があったというわけでもない。まぁ多数決が民主主義的な方法かどうかは別にして、ここには前近代と近代との対立みたいな構造はあまり感じられない。しかも、このマインにとってはもう結論が決まっており、ロジーナがいくら論理的に正しかろうとそれを認めるつもりは毛頭なく、多数派工作で押し切ったという構図は、これ、今の自民盗がやってるやり方そのものなのであって、オヤ?っと思ったのだ。いちおうロジーナが調伏されるいい話で終わってはいるんだけど、今までの流れを振り返ると、さんざん前近代社会に、近代的価値観を持ち込んで無双してたマインさん、相手を組み伏せるのに、あなたが一番嫌ってた貴族の汚いやり方を自然に使ってますね…という感じ。もちろん話の筋としては、マインがいくら(読者や視聴者にとって馴染みの深い)近代的価値観を使って説得しようとしても、相手はその事を基盤においていないんだから延々と平行線をたどるだけで解決しないわけで、近代的価値観を使わない合理的な理由はちゃんとあるのだけども、マイン自身にその自覚があるような描写がなかったので、なんか片手落ちだなぁと思った次第。
 あとね、前近代というのは個人の努力とやらは基本無駄であって、生まれた家格だとかもって生まれた才能だけでその後のすべての人生が決まってしまうような社会だったわけで、ロジーナが孤児としてあの場にいて、おそらく楽器なんか買える身分ではないだろうから元の主人にそのへん面倒見てもらってだね、音楽の才を見出されその才のおかげで寵愛を受けたわけで、一歩間違えたら乳幼児のうちに死んでたかもしれない底辺層がその栄華に縋るしかない心情ってのはそんなに非難されるべきことなんだろうかとふと思う。まぁ改心前のロジーナを悪役として描き、いかにもマインのおかげで変身できてめでたしめでたしってのでも大局的には構わないんだけどサ、マインだって平民のくせに貴族扱いされてるのも生まれつき強い魔力をもっていた*1という個人の努力とやらではなんともしがたい初期条件あってのことなんで、天に唾するようなもんだと思うんだけどねぇ。今回の話でそこまで描いてたら文学性高いなとは思うんだけど、結局ペーソス部分は、ロジーナの元の主人との美しい思い出という形でしか示されなかったから、その程度の作品なのかなと思ってみたり。まぁ今後の展開でそういうのが示されるかもしれないし、そのへんなんともだが、どうにも引っかかって仕方がない回だった。

ルフレあかんわ。

 コロナ接続強制切断のアレ。今日は四日目で、今までもそういうことがなかったわけではないのだが、夜激呼んで班員を選択してポチったのだが反応が全然ない。あ、キタキタと思ってたのだが、強制切断時間が平常より長めでイライラしてたらなんと一発も殴れずに狩られてた。まぁいつかはこういう目に遭うだろうとは思っていたのだが、実際来てみるとやはり憤慨してしまう。強制切断の連続時間が最近は10秒以上がデフォルトになってきてるのだが、10秒で済むのか、20秒待たされるのかはランダムになっていて、その20秒を運悪く引いてしまったっぽい。
 しかしなんだな、今までチームで一勝もできず、おそらく勝ち点でのぷちは取れそうもなさそう。金星で引けるかどうかもわからないが、金星で引いたとしてもランキング7000位以内に入って★1で我慢するかどうか。やはり思い切ってランキングは諦めて炭酸消費を抑えるかになってしまうかね。どうしても★2にしないとダメってこともないのだが、そのへんなんか複雑な心境。

中華自転車パーツ運送、どうもパタッと止んだ感じ。

 五月雨式であっても、ポチポチ届くのかと思ったら、この一週間荷物に動きがない。一番の大物であるフレームもシンガポールで止まったまま、他、自転車でいえばチェーン接続パーツ、シートポスト、ハンドルバーがあって、チェーンコネクティングパーツはおそらく追跡なしであっていきなり届く可能性もあるが、トラッキングがきちんとしてるのは確認した限り中国を飛び立って以降音沙汰なし。自転車パーツではないが、他に注文した商品はあまりに届かないのでバイヤープロテクションの期限切れになったりで、これどうしたもんかな。まってりゃいつかはとどくのならよいのだが、前に18650電池を注文した折にはお気楽に届くのをぼんやり待ってたら軒並みバイヤープロテクションが切れて後の祭りになってたもんで、なんか損はしたくないという気持ちが強くて仕方がない。

*1:とか前世の記憶で未来のテクノロジーを知識として持っていた